
私の歩み カウンセラーとしての原点
ご訪問ありがとうございます。
星野伸明(ほしのぶ)です。
21世紀は心の時代。
そんな売り文句に惹かれ
カウンセリングを学んだことがきっかけで
会社員を辞め、
日雇いの職人系肉体労働アルバイトで
カウンセリングの学びを深めるための
受講料と生活費を稼ぎ
教授のもとで研究と臨床経験も積み、
学びと実践を重ね、
カウンセラーとして独り立ち。
そこまではよかったのですが、
カウンセラーとして活動を始めた当初の私は、
不快がないのが「いい状態」
不快があるのは「悪い状態」
不快を感じている状態を
『±0(不快を感じない)』に戻す。
それが、カウンセラーを名乗る人の役割。
何の疑いも持たずにそう思っていました。
実際、有名なカウンセラーや身近にいるカウンセラーも、
手にする本に書いてあることも、学びに行った講座や研修も
このスタンスばかりだったので仕方ないことではあるのですが…
だから、不快をなくすための方法もたくさん学びました。
でも、活動実績が増えるにつれて
このスタンスでカウンセリングをすることに
違和感を感じることが増えていったのです。
カウンセリングを必要とするほとんどの人が
何かを変えたい、変えようとしているタイミングです。
何かを変えたければ、少なからず努力が必要です。
しかし、努力している最中や変わっていく途中の心は不安定。
不快に感じることが増えてしまいます。
そんなとき、『±0(不快を感じない)』を目指すには、
どうしたらいいのだろうか?
今のスタンスのままでいたら
「努力するのが大変なんです」と言っている人に対して、
「努力しなければ大変な思いをしなくてすむよ」
こう言ってあげることしかできなくなるのではないか?
『±0(不快を感じない)』を目指す。
「これが本当にカウンセリングと言うのだろうか?」
「本当にその人を支えることになるのだろうか?」
そういう思いが強まっていったのです。
この思いを解消するために
少し時間はかかりましたが、
私はあらためて
「人の心と行動」を学び直しました。
そして、本当の意味で
誰かを支えるとはどういうことか。
自分なりに考え実践し続けてみました。
そして、たどり着いたスタイルが
「サーマウントパートナー」です。
サーマウント[surmount]とは
(障害や困難などを)乗り越える、克服する、突破する
という意味の言葉です。
何かを変えようとすれば不快が伴うのは当然のこと。
その当然は、避けるべきものではなく、乗り越えていくもの。
でも、乗り越えるのは簡単なことではない。
だからこそ、
その人が望む未来に向かって、今を変える策を一緒に考え、実行に移すお手伝いをする。
困難を乗り越える過程を、そばで支えるパートナー。
そんなイメージです。
それを体系化したのが『マスタリーメソッド』です。

乗り越えることをサポートするのは、とても大変なことです。
でも、それを避けていては、
「大変なら努力しなくていいんじゃない」
「努力しなければ大変な思いをしなくてすむよ」
これを言うことしかできない人になってしまいます。
幸いにも、私は、その道を選ばずに済みました。
笑顔の明日を呼び寄せるのは
今できる一歩を踏み出す勇気。
活動を始めてから25年を超える月日が流れました。
私はこれからも、
「夢をかたちに」
「一人ひとりが輝く社会の実現」を目指し、
ひとりでも多くの人の
“縁の下の力持ち”になれるよう、
乗り越えることを支える人であり続けたいと思っています。
そして、ここが、訪れてくれた人の、
小さくても大きな一歩を踏み出すきっかけになれたら。
そう願っています。
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