課題や問題を解決に導くマネジメントのポイントを4ステップで説明します

課題、問題とは

課題や問題となることは、現時点で何かしらの不具合が起こっているか、不具合が起こる予感や懸念を感じていることであることが多いものです。

つまり、「課題や問題とは不具合が起こること」であることが多いのです。

 

不具合とは何なのか

どんなことにも許容範囲があります。

すこしやりすぎたり、やらなすぎたりして許容範囲を超えてしまうこと、つまりバランスが崩れてしまったことが不具合となってしまうのです。

 

課題や問題を解決するとは

不具合が起こることが課題や問題だとすれば、「不具合を解消するか不具合が起こらないようにすること」が課題や問題を解決することになります。

 

この考え方が、一般的な問題解決と言われている対処方法です。

 

もう一歩踏み込んで、「不具合とはバランスが崩れてしまったこと」だと考えることができると、「バランスをとれるようにすること」が課題や問題を解決するということになります。

 

step 1  見えることを見る

人が物事を認知するとき、何が起こっているのかといった事実よりも、その事実をどのように感じどのように考えるかといったその人の感じ方や考え方が大きく影響を与えています。

 

つまり、その人なりのフィルターを通して物事をみているということです。

 

だから、「見えることを見る」とは、色眼鏡をかけずに事実を見るということです。

そして、起こっている事実を見るとは、感じたり考えたりしたことの根拠を見ていくこと。

 

それが「見えることを見る」ということです。

 

step 2  見えることの背景を見る

起こっていることしか現実的には見ることはできません。

 

見えていること以上のことは想像するしかありません。

しかし、思い込みや決めつけになってしまうのであれば見えることの背後にある本当の背景にたどり着くことはできません。

 

だから、ただ想像するのではなく、この事実が「なぜ起こっているのか」とさまざまな可能性から仮説を立てることで見えていることの背後にある本当の背景に近づいていくようにします。

 

そのために、現実的に見えていることが「なぜ起こっているのか」と、さまざまな可能性から仮説をたててみます。

 

全ての仮説がそれぞれの間で矛盾することがないところまで掘り進めることができれば、見えていることの背後にある本当の背景にかなり近づいているはずです。

 

step 3  バランスをとるために全体を見る

本質を見極めて対処するためには、現実的に分析的に掘り下げて考える視点と、全体的に抽象的に大きなまとまりして考える視点をバランスよく使うことができる大局的視点が必要です。

 

大局的視点とは、より高い視点からより広くより長期的な展望を持って、本質を見極め対処する総合的な視点のことです。

 

大局的な視点を持って、バランスをとるために何を足せばいいのか、どこの機能不全を回復させればバランスがとれるのかを現実的に検討していきます。

 

大局的な視点を持つことの中には、どんな理想に向かってどこにゴールを置くのかを設定することも含まれます。

この視点が、その場しのぎではなく、長期的な視点をもった現実的な対処法の検討を可能にするのです。

 

step 4  行動してみて振り返る

 行動することは変化が起こることです。

頭で考えているだけでは何も変わりません。

だから、まず行動をしてみる。

 

そのために、行動しやすい行動計画をたてます。

そして、行動を振り返り、行動計画を立て、行動をしてみる。

これを繰り返すことで、「できる」ことが増え、可能性が広がっていくのです。

 

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