
私たちは、知らず知らずのうちに
「禁止の言葉」に囲まれて暮らしています。
- 失敗しないように。
- 嫌われないように。
- あんな人にならないように。
カウンセリングの現場でも、よく聞く言葉です。
しかし、「○○しない」「○○にならない」
そう決めて、行動できる人は極わずか。
多くの人が「決めたけどできない」を、繰り返してしまいます。
その理由は、気合いやモチベーションではありません。
脳の仕組みが影響しています。
この記事では、
なぜ「○○しない」をできないのかを整理して
意識の向け方を少し変えることで、無理なく行動が変わっていく仕組みをお伝えします。
「○○しない」と考えるほど、うまくいかなくなる理由
- 「失敗しないようにしよう」
- 「嫌われないようにしよう」
- 「○○にならないように気をつけよう」
私たちの生活には、
気づかないうちに「○○禁止」という言葉があふれています。
そして、「しない」「ならない」という言葉に触れるほど、
自分の内側の言葉も、同じ形になっていきます。
脳は「しない」を理解できない
「○○しない」という言葉は、とても複雑な言葉です。
「○○しない」をイメージするために、
「○○する」を必ずイメージしなくてはなりません。
例えば、
「ピンク色のイルカを思い浮かべないでください」
こう言われたら、
頭の中にイルカが浮かんでしまいませんか?
もし、イルカを思い浮かべたくないのだとしたら…
頭の中のイルカを消す努力をしなくてはなりません。
これが、思い浮かべたくないことを
繰り返し思い出してしまうようになる仕組みです。
禁止が増えるほど、イメージは強くなる
「○○しない」「○○にならない」という言葉が増えるほど、
思い浮かべたくないことを思い浮かべる回数が増えていきます。
そして、思い浮かべる回数が増えるほど
- 思い浮かべやすくなる
- それが行動だとすれば、その行動が起こりやすくなる
これは、イメージトレーニングと同じ原理です。
- 食事制限をするほど、食べ物が気になる
- いじめを無くそうとするほど、いじめが増える
- ハラスメント研修を受けるほど、ハラスメントが起きやすくなる
こんな現象が起こりやすいのは
「○○しない」「○○にならない」という
禁止の言葉たちの影響が大きいようです。
脳は「ない」ものをイメージできません
「何も考えない」とは、
「別のことを考える」「他のことに意識を向ける」
こうしているだけのことなのです。
私たちは「意識を向けたもの」に近づいていく
私たちには、
「意識と労力を注いだものに近づいていく」
という力があります。
「反面教師」という言葉がありますが、
・「あんな人にはなりたくない」と拒絶をしているだけでは、
・「あんな人」に意識を向けてしまうため、
・結果として「同じようなことをする人」になっていく可能性が高まります。
もし、反面教師が目の前に現われたら
「あんな人にはなりたくない。私は○○な人になる」
こうやって「なりたい自分」を探すことまでしておきましょう。
「なりたくない自分」に意識が向いているとき
- 嫌われたくない
- 仲間はずれにされたくない
- 変な人だと思われたくない
このように、「なりたくない自分」ばかりが思い浮かぶときは、
周囲を批判的に見て「反面教師」を増やしていたり、
「なりたくない自分」に意識が向いている可能性の高いときです。
リラックスして最近の自分を振り返り、「なりたい自分」を探してみましょう。
探す時間を持つことで、意識の向け方が変わり、行動も変わっていきます。
想像力を取り戻す時間を持つ
私たちは、「なりたい自分」を探すことに
ブレーキをかけてしまうことがあります。
その要因になるのが、
理性的で現実的に考えすぎてしまうことです。
非現実的な想像の中から
「なりたい自分」を探してみるという方法もあります。
自然の中に身を置く。
ぼんやり空を眺める。
そんな時間の中で
想像力を働かせてみるのもいいかもしれません。
まとめ
私たちの脳は、
「しない」「ならない」をそのまま理解できません。
必ず一度、「それをするイメージ」をつくってしまいます。
だからこそ、
「なりたくない自分」ばかりに意識を向けていると、
知らないうちに、その方向へ引き寄せられてしまいます。
「なりたい自分」を探す時間は、
今の自分を否定することではありません。
これからの自分を、大切に扱うための時間です。
今できる小さな一歩から始めてみましょう。

あなたは、どんな一歩を踏み出しますか?
まずは、できることから1つずつ。
そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。
ご訪問ありがとうございました。
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