大切な人を励ます『がんばれ』の使い方|一緒に考える励まし方

「がんばれって言っていいのかな?」

そんな気分になってしまった経験はありませんか。

 

いつからか、私たちの社会には「がんばれ」を言わない方がいいという空気が広がりました。

それは、会社でも、学校でも、友人関係でも、家族の中でも。

 

そして、大切な人を励ましたいのに、何と声をかけていいかわからない。

そんな場面が増えているようです。

 

よくある質問

講演や研修の場で、こんな質問をよく受けます。

 

「メンタルが落ちている人に『がんばれ』って言ってはいけないんですよね。

がんばってほしいんだけど、なんて言ってあげたらいいかわからなくて…」

 

そんな質問をうけた時、私はこう答えています。

「がんばれと言ってあげていいと思いますよ」

 

「えっ?」と驚かれることも少なくありません。

でも、これにはしっかりとした理由があるのです。
 

「がんばれ」は本当に禁句なのか

まず、知っておいてほしいことがあります。 

それは、「がんばりたくない人なんて、ほとんどいない」ということです。

 
 

メンタルが落ちている人も含めて、

本心はみんながんばりたい気持ちを持っています。

 

ただ、何をどうがんばったらいいかわからない。

だから、「がんばることができなくなる」

  

これが、いわゆる「メンタルが落ちている」と言われる状態です。

 

そんな状態の人に

何の策も与えずに「がんばれ」というのは、酷で無責任な言葉です。

 

だから「がんばれ」と言わない方がいい。

・・・

 

これって、なんか変じゃありませんか?

 

「がんばれ」の言葉の前に「策を示せない」

これが問題のはず。

 

相手のことを考えているようで、

実は、別の思惑が潜んでいるようにかんじませんか?

 

この背景には、私の知る限り大きく3つの考え方が潜んでいます。

それについては、noteで詳しく説明していますが、 

・不登校者数30万人超え
・5件に1件ぐらいの割合で引きこもりがいる
 
この現状を招いた一因に

「がんばれを言ってはいけない」という考え方がありそうです。

 

 

どう声をかければいいのか

ここまで読んで、こう思った方もいるかもしれません。

「結局、何て言えばいいの?」

 

答えはシンプルです。

 

私は、カウンセリングの現場でたくさんの人と出会ってきました。 

「がんばりたいのに、がんばれない」と苦しんでいる人。

「励ましたいのに、何も言えない」と悩んでいる人。

 

話を伺ってきてわかったことは、

どちらも、「どうしたらいいかわからない」という心理状態であることです。

 

「わからないことは一緒に考えよう」

そして、やることが決まったら「がんばれ!」

 

もしも、「何をどうする」がわからなければ、一緒に考える。

それでいいんです。

 

もし今、大切な誰かを励ましたいと思っているなら、

「一緒に考えよう」

その一言から、始めてみてはいかがでしょうか。

 

まずは、できることから一つずつ。

そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。

ご訪問ありがとうございました。

 

星野伸明
この記事を書いた人
星野 伸明(ほしのぶ)
明日に寄り添うカウンセラー

一般社団法人マスタリーカウンセリング協会 代表理事。NPO法人クリオネの家 事務局長。
行動科学・健康科学・脳科学に基づき、原因追及ではなく仕組みで心と行動を整える『マスタリーメソッド』を体系化。
個人カウンセリングや企業・官公庁・教育機関での研修を行うほか、カウンセラー育成や各種学びのプログラムの提供にも注力している。

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