「がんばれ」は禁句?メンタルケアと努力の新しい視点

いつの間にか、

・メンタルが落ちている時にはムリをさせてはいけない。

・本人が少しでも不快に感じるようながんばりはさせない方がいい。

・がんばれと言ってはいけない。

ということが常識のように広がりました。

 

そして、

がんばってほしい人になんと声をかけていいかわからない。

だから、声をかけられずにいる。

こういうことが、

会社や学校、友人関係や家族の中に至るまで、いろんなところで起こっています。

  

実際に、講演や研修をしていると、

「メンタルが落ちている人にがんばれって言ってはいけないんですよね。

がんばってほしいんだけど、なんて言ってあげたらいいかわからなくって。」

こんな質問をされることも多々あります。

 

そんな時の、私の答えは、

「がんばれと言ってあげていいと思います」

 

なぜなら、

「がんばれと言ってはいけない。」というこの言葉、

いかにも、メンタルが落ちている人のことを考えているように聞こえますが、

実は別のところに、がんばれが禁句になった理由があるからです。

 

本心はみんな頑張りたい!

がんばりたくない人は居ません。

基本は、がんばりたい人ばかりです。

 

ただ、

何をどうがんばったらいいかわからないから、

がむしゃらにがんばることができなくなる

結果の見えないがんばりができなくなる

こういうことが増えてしまうときがあるのです。

(このときが、メンタルが落ちていると言われる状態です。)

 

何をどうやってがんばればいいのかわからない人に

何の策も与えずに「がんばれ」というのは、酷な無責任な言葉です。

だから、この「がんばれ」は言わない方がいいと思います。

 

でも、

何をどうすればいいか策を与えて、「がんばれ」と言ったらどうでしょうか?

 

同じ立場にいる人が

「(私もがんばるからあなたも)がんばれ」と言ったらどうでしょうか?

 

がんばる気持ちが湧いてきそうな気がしませんか?

  

多くの人が、自分自身に向かっても「がんばれ」という言葉を使っています。

 

なぜなら、

「がんばれ」という言葉が、

目の前の困難を乗り越える力を与えてくれる言葉だからです

 

「がんばれと言ってはいけない」を常識にした人たち

「がんばれと言ってはいけない」という人は

・何をどのようにすればいいかの策を与えることができない

・こころの不調を表面から見ようとする

・こころの動きだけを大切にする

こんな傾向を持った人たちです。

 

ひとつずつ見ていきましょう。 


何をどのようにすればいいかの策を与えることができない

メンタルが落ちる原因は、複数の原因がぐちゃぐちゃに絡み合っていることばかりです。

「ウイルスが原因で風邪ひいた」というようなわかりやすいものではありません。

 

だから、どうすれば不調を改善に向かわせることができるのかわかりにくいのです。

 

わかりにくくても、不調を改善するのを手助けするのであれば、

丁寧に原因を紐解き、乗り越えて行く対処方法を考えたいところです。

 

でも、

・原因を特定できたところで、その乗り越え方がわからない

だから、策を提示できないかもしれません。

 

・どうやって頑張らせてあげたらいいかわからない

だから、策を提示できないかもしれません。

 

具体的に、何をどうしたらいいかわからない。

このままでは、手助けするはずの自分もメンタルが落ちてしまう。

 

こんなとき、どうしたらいいのでしょうか?

 

がんばらせようとしなければいいのです。

 


こころの不調を表面から見ようとする

まわりの人たちが、こころの不調を持った人をサポートするときがあります。

そのとき、何かの基準に照らし合わせてサポートのプランを考えれば間違いはありません

 

そこで必要になるのが、診断名。

そのときに使われるのが診断基準といわれるものです。

 

この診断基準は、

誰が診断したとしても同じ結果にならなければ意味がありません。

から、原因よりも症状に着目するようになっています

 

そのため、症状がよくなったか悪くなったかでいろいろと判断をするようになります。

そして、できるだけ症状が悪くなる可能性のあることは避けさせようとします。

 

この避けさせることの中に「がんばる」ことも含まれてしまっているのです。

 

がんばる気持ちは、その人の中で生まれます。

外から、コントロールすることはできません。

 

そして、不調を抱えてがんばったら何が起こるかわかりません。

だから、外から症状をコントロールするためにはがんばらせてはいけないのです。

 

これは、本人のことを思ってではなく、サポートする側の都合です。

 

でもこれが、

・メンタルが落ちている時にはムリをさせてはいけない。

・本人が少しでも不快に感じるようながんばりはさせない方がいい。

・がんばらせてはいけない。

この考えにつながっていったのです。

 


こころの動きだけを大切にする

人は、それぞれ独自の考えや感じ方を持っている。

それに、がんばるタイミングも異なっている。

 

そして、

本人の中でがんばりたいと言う気持ちが出てくれば自然とがんばりだす。

だから、がんばれという言葉は必要ない。

本人のがんばる気持ちが出てくるまで見守りましょう。

 

こういった考え方を軸に行動している人がいます。

 

これは何をどう頑張ればいいかわかっている人に対して

自主性を尊重するとても効果的な考え方です。

 

でも、何をどう頑張ればいいかわかっていない人だとしたら

逆効果になるかもしれません。

 

なぜなら、わからないことがそのままになる可能性が高いからです。

 

そして、がんばる気持ちが出てきたとしても、

何をどうがんばったらいいかわからないから、

がむしゃらにがんばることができない

結果の見えないがんばりができない

だから、がんばる気持ちがしぼんでいってしまうのです。

 

それを、がんばる気持ちがまだ出てきていないだけ。

そうやって、待ち続けることもできます。

でも、待つからにはいつまでも待ち続ける覚悟が必要です。

 

まとめ

「何をどうがんばればいいかわかる」ことの方が少ないかもしれません。

だからといって、どうすればいいかの策が無いわけでもありません。

 

何をどうがんばればいいかわからないときは、

何をどうがんばればいいかわからないから、一緒に考えよう」

そうやって言ってみればいいだけです。

 

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もっと素敵な明日に向かう今日のために

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