カウンセリングという仕事に興味を持っている方から、
「カウンセリングをできるようになりたいのですが、
大学に行って心理学を学ばないとダメでしょうか?」
という質問を受けることがあります。
私は「心理学を学んでもカウンセリングはできるようにならないんですよ」と答えます。
すると「え?じゃあ何を学べばいいんですか」と質問されます。
そこで私が「それはもちろん、カウンセリングです」と答えると
「心理学とカウンセリングって違うんですか?」
こんなやり取りになることがほどんどです。
繰り返しになりますが、
カウンセリングをしたければカウンセリングを学びましょう。
1.カウンセリングと心理学の違い
私の体験談を交えてお話しします。
私がカウンセリングの存在を知ったのは、知人に誘われて参加した研修がカウンセラーの養成講座だったからです。養成講座だとは知らずに会場に行き、せっかく来たのだからちゃんと勉強して帰ろうと思ったのがきっかけで、カウンセリングの世界に入り込みました。
カウンセラーとして何年か活動していると、専門的な知識があったらもっと違うサポートができるのではないかと思い、大学で心理学を学ぶことにしました。
しかし、実際に大学で心理学を学んでみると、イメージしていたものとはちょっと違うことに気づきました。
それは、実践的ではないということ。心理学は、カウンセリングをした後の状態を分析して検討した結果の話が多いのです。虐待されて育つと虐待するリスクが高まるみたいな話。
だから、心理学を学んでいると「Aという行動をとる人はBという結果になりやすい。だから、Bという結果になっている人はAという行動をとっているはず」みたいな決めつけをしてしまいそうになるのです。
私は、カウンセリングを先に学んでいたので、幸いこのことに気づくことができました。でも、心理学を先に学んでいたら、カウンセリングができない人になっていたかもしれません。
2.カウンセリングをできるようになる
できるようにというのは、相手の悩みに寄り添って、その悩みを解消するサポートをするということです。このレベルにいれば開業することも可能だと思います。
相手の悩みに寄り添う
相手の悩みに寄り添うだけであれば、何かを学ばなくてもできる人も多いと思います。学ぶとすれば、コミュニケーションについて。理論と技術を使いこなせるようになれば心配ないと思います。
悩みを解消する
悩みを解消するサポートをするためには、悩みを解消するための理論と技術を使いこなすための学びが必要です。
研修を受けてみてもいいでしょうし、本などを利用して独学で学ぶのもありだと思います。ただ、どのように学んだとしても、使いこなせるようになるまでには少し時間が必要です。
縄跳びでも、飛び方がわかったからといって、すぐに何でもできるというところにはいかないですよね。やっと飛べるようになったところから、いろんなことができるようになるまでには少し時間と練習が必要です。
研修とかで学んだ方が、練習する時間を確保しやすいですが、身近に練習相手になってくれる人がいれば、独学でも大丈夫だと思います。
この記事が、
もっと素敵な明日に向かう今日のために
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