
カウンセリングをしていると、こんな言葉に出会うことがあります。
「それ、嫌いだからムリです」
こういう方は、「好き・嫌い」がとてもハッキリしていて、
それは人間関係だけでなく、仕事や勉強、食べ物など、あらゆる場面に共通しています。
たとえば、嫌いな食べ物が出てきたら、よけて好きなものだけ食べる。
そんなふうに「嫌いなものは避ける」という習慣が、日常の中に根づいているんですね。
最近では「嫌いなものは無理して食べなくていいよ」と言われて育つ人も多く、
嫌いなものを避けるのが当たり前になっているように感じます。
でも、それが人間関係や仕事など、少し複雑な場面でも出てきてしまうと…
「嫌いだからムリ」
→ チャンスを逃す
→ 成長の機会を失う
→ 人間関係が狭くなる
そんな悪循環に陥ってしまうこともあるのです。
もちろん、嫌いなものを無理に好きになる必要はありません。
でも、「嫌いだからムリ」で終わらせてしまうと、もったいないことがたくさんあるんです。
「嫌いだからムリ」で止まると、こんなことが起こります
- チャンスを逃しやすくなる
苦手なことの中にほど、自分の可能性を広げるヒントが隠れている。 - 人間関係が狭くなる
自分と異なる価値観を持つ人を「ちょっと苦手」と距離を置いていたら、誰ともつながれなくなってしまう。 - 成長の機会が減る
挑戦することでしか得られないスキルや経験が手に入らなくなる。 - 周囲から「わがまま」と思われることも
自分の想いを優先するため、協調性がないと見られてしまうこともある。 - 自分の世界が狭くなる
「好き」だけに囲まれて暮らそうとすると、視野が狭くなり、周りにある「嫌い」が目立って見えてしまう。
「嫌いだけど、ちょっと頑張る」で得られるもの
- 新しい自分に出会える
「意外とできた」「ちょっと楽しいかも」と思える瞬間が、自分への好い感情を生み出します。 - 周囲からの信頼が増える
苦手なことに取り組む姿は、周りの人からの好い感情を引き出します。 - 柔軟な考え方が身につく
自分と異なる価値観を持つ人とも関わることで、物事を多角的に見られるようになります。 - 人間関係が広がる
思わぬ友情やチームワークが生まれることも。 - 自信がつく
「嫌いでもやれた」という経験が、次の挑戦への自信につながります。
社会の中でラクに生きるヒント
「出されたら食べるけど、自分からは選ばない」
これぐらいのつもりでいると、気分がちょっとラクになる。
そんな人をたくさん見てきました。
「嫌いだからムリ」で止まるのではなく、
「嫌いだけど、ちょっと頑張ってみる」ことで、
思ってもみなかった自分に出会えるかもしれません。
何かを始めることを怖く感じることもあります。
でも、やってみたら案外ラクだったり、楽しかったりすることもあります。
まずは、できることから1つずつ。
それぐらいの気持ちで今日できることから始めてみる。
そんな勇気を持つ人になってみるのも悪くないと思います。

まずは、できることから1つずつ。
そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。
ご訪問ありがとうございました。
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