感情的にならないための
理性的に感情をコントロールする方法
どんなに感情的にならないように努力してみても
頭に血がのぼってカーッとなってしまうことはあります。
でも、その後に、
・ 火にかけたヤカンから 蒸気が出るように 感情的にキレてしまう人と
・ 冷静にその場に合った行動をとることができる人がいます。
この行動の違いを作り出すのは何だと思いますか?
性格の違いと言いたくなってしまうかもしれません。
が、ちょっと待ってください。
性格がその人の行動を全て決めてしまうとしたら、
きっとどんな状況でも、相手が誰であろうとも同じ行動をするはずです。
それは、自分自身も同じこと。
あなたは、常に同じ行動をしていますか?
状況や相手によって行動が変化してはいませんか?
人は考えて行動する動物です。
だから、今どうすればいいかを常に考えているはずなのです。
感情的になっているときは動物的になっている
人間は考えて行動することができます。
ここが多くの動物との違いです。
だから、
・ 瞬間湯沸かし器みたいにすぐにキレてしまったり
・ 嫌だと思ったら考えるより先に逃げ出してしまう
このように考えることなく感情的に行動してしまうということは、
人というよりも動物に近くなっている可能性があります。
では、なぜ考えることなく感情的に行動するようになってしまうのでしょうか?
それは「人間らしくあるための脳」が働いていないからです。
人間らしくあるための脳は「おでこ」にある
脳は場所によって、それぞれ大切な役割を担っていますが、その中でも人間らしくあるために働いているのは、「おでこ」のあたり。ここが理性的に考える役割を担っています。
「おでこ」のあたりの脳の代表的な役割
1.嫌なことであっても、やらなくてはいけないことをやろうとするために働く
2.誘惑に負けずにやるべきことに向かって行くときに働く
3.望みや目標を記憶しておく
つまり、おでこのあたりが働くことによって、
望みや目標に向かってやるべきことを
理性的に考えることができるということなのです。
感情的になった脳は「とうそう」する
動物は不快に感じることがあると、基本的に「とうそう」します。
「とうそう」を読んで、「逃走」と「闘争」のどちらをイメージしましたか?
どちらをイメージしたとしても大丈夫です。
動物は不快なことがあると基本的に「逃走」か「闘争」という反応をします。
その反応によって不快を解消しようとするのです。
感情的な脳をラベリングで理性的な脳に進化させる
理性的に考えるというのは、
起こっていることやそこで感じている感覚が何なのかを考えるということ。
言い換えると、ラベリングするということです。
例えば、
「前から歩いてきた人の肩がぶつかった」(不快)「ムカつくー」
このままでは、
我慢する(逃げる)か、怒りをぶつける(闘う)かしかなくなってしまいます。
これが、動物に近い感情的な脳の不快解消反応の典型例です。
理性的に考えるとどうなるのか。
この(不快)「ムカつくー」を分類して仕分けするためにラベルを貼ってみます。
この感覚は怒りだなとかって感じです。
自分の感覚を客観的に見ることができている。
この時点で理性的に考えることができていますよね。
客観的であれば、かなり冷静になっているはず。
だから、感情が爆発するなんてことも起こりにくい。
感情をコントロールするというのは、
起こった感覚を理性的に扱うことができるということです。
間違っても、感情を抑え込むことが感情コントロールなどとは考えないでください。
人間らしい生活が感情的にならない脳をつれてくる
人間らしくあるための脳が働かなくなるのは、
人間らしい生活から遠ざかってしまっているときです。
例えば、こんなとき。
・寝不足のとき
・寝ているけど熟睡感がないとき
・お菓子でおなかいっぱいになってしまいタンパク質が不足しているとき
・パンとかラーメンとか簡単に食べられるものばかりで鉄分が不足しているとき
・ずっとパソコンの前に座っていて極端に運動不足のとき
・ストレスを抱え込んで緊張状態が続いているとき
・常にスマホを見ていて脳が過労状態のとき
ちょっとまずいかも…そう思ったときがチャンスです。
人間らしい生活で感情と上手に付き合っていきましょう。
この記事が、もっと素敵な明日に向かうことに少しでもお役に立てたら嬉しいです。
ご訪問ありがとうございました。
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