
ハラスメントを「なくす」ことより大切な視点があります。
それは、線引きよりも関係性です。
この記事では、
ハラスメントについて何かしなくてはいけないけど、
何から手をつけていいのかわからないという方に向けて
種類や線引きに振り回されず、
安心して働ける環境を育てるためのハラスメント対策の本質を解説します。
この記事を読むことで、
- ハラスメント対策で「まず何を考えればいいか」がわかる
- 過剰に萎縮しない関係づくりの視点が持てると思います。
ハラスメント対策とは
本当の意味でのハラスメント対策とは、
「みんなが気分よく過ごし活動できる環境をつくること」です。
- ハラスメントをなくすことや、
- ハラスメントで傷つく人を減らそう
- ハラスメントにいち早く気がついて対策を打とう
というのが本来の目的ではありません。
これらは大切なことですが、
それだけを目的にすると本質を見失いやすいので注意が必要です。
- ハラスメントを意識してもらうために
- ハラスメントという脅威を強調すると
- ハラスメントに敏感になってしまい、
”脅威を警戒する緊張状態“を続けることになってしまいます。
そんなストレスフルな環境をつくるのが
ハラスメント対策ではありません。
みんなが安心できる環境をつくるために
ハラスメント対策はおこなうものです。
ハラスメントって何?
ハラスメントは、もともと
「困らせる」とか「嫌がらせ」のことを指す言葉として使われていました。
しかし、最近は
不快になる行為全般をハラスメントと呼んでいます。
しかし、受け取る人の感覚で不快になることは異なります。
そのため、ハラスメントの種類はどんどん増えているし、
これからも増えていくと思われます。
そのような中でもし、
増えていくハラスメントの種類を覚えて役に立つとすれば、
- 相手を懲らしめるとき
- 相手を訴えるとき ぐらい…
実際のハラスメント対策には、
細分化されるハラスメントを覚えるよりも、
ハラスメントの全体像をつかんでおいた方が役に立つはずです。
誰でも、「やり過ぎ」や「やらな過ぎ」を感じると不快感を抱きます。
それは、配慮や思いやりを感じることができないからです。
実際にハラスメントが起こるのは、
- 関係性のバランスが崩れ
- 「過ぎた状態」になったときです。
しかし、どのような関係の中にもすれ違いは起こります。
それでも、言えばそれを聞いて受け止めてくれる。
そう思えている関係であれば、ハラスメントにはなりません。
でも、
- この人に言ってもわかってもらえない。
- この人にそんなことは言えない。
そのような関係だとしたら…
これが、ハラスメントを生んでしまうのです。
ハラスメントをする人の特徴
ハラスメントだと言われた本人は、
ハラスメントをしていたとは思っていません。
多くの場合が、
「ハラスメントだと言われて気づく」というものです。
では、どのような人が
ハラスメントと言われてしまうことが多いのでしょうか?
ここで挙げる特徴は、「悪い人の特徴」ではありません。
無自覚のまま当てはまってしまうことがあるものです。
相手との間に境界線を引くことができない人
- 自分の聞きたいことをあれこれ過剰に詮索する
- 自分が望むことと相手が望むことが一緒だと決めつける
- 相手が自分と異なる意見や好みを持つことを避難する
- 相手が自分で決めたいと思う重要なことを勝手に決めてしまう
全てにおいて完璧を求める人
- すべてにおいて完璧であるように相手にプレッシャーをかける
- 実現不可能な高い基準を設け、相手にもそれを求める
常に自分の都合を優先する人
- 相手の気持ちよりも自分の気分を優先する
- 自分の都合で人を使おうとする
- 言うけど聞かない
これらの人に共通しているのは、「心に余裕が無い」状態です。
まとめ|ハラスメント対策の本質
ハラスメント対策というと、
- 「何をしてはいけないか」
- 「どこまでがアウトなのか」
という線引きに意識が向きがちです。
しかし本当の目的は、
- 誰かを取り締まることでも、
- お互いを疑い合うことでもありません。
みんなが安心して、気分よく過ごし、力を発揮できる環境をつくること。
そのために大切なのは、
ハラスメントの種類を覚えることよりも、
- 関係性のバランスが崩れていないか
- 「やり過ぎ」「やらな過ぎ」になっていないか
- 相手の気持ちを想像する余白が保たれているか
といった視点を持ち続けることです。
ハラスメントは、
誰か一人が悪者になることで起こるものではなく、
関係性が一方通行になったときに生まれやすくなります。
だからこそ、
- 「問題が起きてから対応する」のではなく、
- 「問題が起きにくい関係を育てる」ことが、
もっとも効果的なハラスメント対策なのです。
では、何から始めればいいのか
ハラスメント対策として、本来まず取り組むべきは
大きな制度づくりや厳しいルールではありません。
「小さな確認と対話をどう生み出すか」です。
たとえば、
- 「それは相手に任せたことではないか?」
- 「自分の正しさを優先していないか?」
- 「相手の話を聞ける状態になっているか?」
こうした問いから、
いい関係を育む一歩を重ねることに意識を向ける環境づくりです。
完璧を目指す必要はありません。
大切なのは、気づいたときに軌道修正できることです。
ハラスメント対策は、
誰かを縛るためのものではなく、
みんなが気分よく過ごし活動できる環境をつくることです。
この記事が、
その最初の視点を持つきっかけになれば幸いです。

あなたは、どんな一歩を踏み出しますか?
まずは、できることから1つずつ。
そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。
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