「自分で考えて行動する人」は
自律的に自分のやるべきことに取り組むことができます。
だから、
「自分で考えて行動する人」は
組織やチーム、クラス、家族などから求められる存在になりがちです。
でも、
みんながはじめから
「自分で考えて行動する人」であるわけではありません。
コツコツと行動を積み重ね
ゆっくりと「自分で考え行動する人」になっていきます。
その陰に隠れて
「指示したのに行動できない」というステージに
とどまってしまう人もいます。
何がこの違いをつくっているのでしょうか？
実は、この違いをつくりだす要因が「口癖」なのです。
人は考えている方向に進んでいく
人は意識と労力を集中する
時間や回数の多いものを引き寄せてしまいます。
そのため
『人は考えている方向に進んで行く』と
表現されることがあります。
これは、イメージのしやすさによって
向かう方向が変わってしまうということでもあります。
例えば、
「褒められる」は、
「褒められている」というあることを考えればいいので
イメージしやすくなります。
だから、
褒められる自分になるために
何をしようかも考えやすくなるのです。
人は「ある」しかイメージできない
例えば、
「怒られない」は、
ないことをイメージしなくてはなりません。
これは、見方を変えると
・イメージできることがない
・何もないことをイメージする
瞑想よりも難しいことのはずなのです。
それなのに、
「怒られないように」といった、
ないことをイメージするような行動指標が
日常的に使われています。
なぜなのでしょうか？
その理由は
「怒られない」はイメージできなくても
「怒られる」はイメージできるからです。
「褒められる」と同じで、
「怒られている」というあることを考えればいいので
イメージしやすくなります。
ただ、「怒られる」というのは不快です。
不快なことはできれば起こってほしくない
そう考えるのが自然です。
だから
「怒られる」という不快な状態をどうしたら避けられるか
という思考になるのです。
そして、イメージしたことが起きないをめざして頑張るのです。
不快な気持ちになるイメージトレーニング
しかし、
「怒られない」ようにすればするほど、
「怒られる」ことが増えたりします。
「怒られる」ことを考えたくないのに、
「怒られる」ことが頭から離れなくなってしまうことがあります。
これが、『人は考えている方に進んで行く』ということでもあります。
「ない」を目指すと、起こってほしくないことを
毎回イメージしなくてはなりません。
これは、
起こってほしくないことが実際に起こる
そのイメージトレーニングをしているようなものです。
だから、
起こってほしくないことが起こる方が自然
そんな思考になってしまうこともあるのです。
「ある」を目指す人と「ない」を目指す人の違い
ないことを目指すのは、
・変化が起こってはいけない
・変化を起こすようなことをしてはいけない
・不快は避けなくてはいけない
こうやって現状に踏みとどまり耐えるような頑張りです。
だから、
何も起こらなくて安心することはできても
現状にとどまり続けることしかできません。
「ある」に向かって変化していくことで
得られる喜びや楽しさを感じることは難しいのです。
「ある」に向かって変化していくことに
喜びや楽しさを見出す人たちは
・「こうしたい」
・「こうなりたい」
・「こうだといいな」
・「こうしてほしいな」など、
願望のほとんどが肯定語で構成されています。
一方、
ないを目指し、何も起こらないことの安心を求める人たちは
・「こうしたくない」
・「こうなりたくない」
・「こうなったら嫌だな」
・「こうしてほしくないな」など、
願望の多くに否定の言葉が含まれています。
最後に
「あるを望む」のか「ないを望む」のか
どちらも思考の癖です。
でも、思考の癖の多くは口癖がつくりだしています。
願望は否定の言葉が含まれる表現ではなく
願望は肯定語で表現する。
まずはすぐにできることから意識して取り組んでみましょう。
この記事が、
もっと素敵な明日に向かう今日のために
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
ご訪問ありがとうございました。
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