ひとは、不快に感じることをストレスと認識します。
不快なことは避けたいこと、できれば目の前から消し去りたいことでもあります。
だから、ストレスに感じることがあると
見ないようにしたり、なかったことにしようとしてしまうことが多くなります。
大変だと感じることをやるのはストレスです。
だけど、目の前にやり残したことがあるのもストレスです。
そんな、日常生活で感じる不快に対して、
どのような対処をすることで効果がでると思いますか?
手にしたいことを間違えると ストレス対策も間違える
何を目標にするか、何を手にしたいかによってがんばり方も変わります。
だから、当然、手にする結果も変化します。
さまざまな目標の立て方がありますが、その中に『避ける目標』というものがあります。
『避ける目標』とは、
「しない」とか「やらない」などの「ない・not」を含む言葉で表現される目標です。
例えば、「嫌いなあの人に会いたくないな」と考えたとします。
そのあと、あたまに思い浮かぶのはどんなことでしょうか?
きっと、あたまの中で、
思い出したくもないはずの嫌いなあの人の顔を思い浮かべて、
嫌いなあの人の行動パターンをシミュレーションしてしまうのではないでしょうか。
「しない」ためには、それを「している」のを思い描かないといけないし、
「やらない」ためには、「やっている」ところを思い浮かべないとなりません。
だから、嫌いなあの人に会わないためには
思い出したくもない嫌いなあの人と会うところを思い浮かべるしかないのです。
シミュレーションが功を奏して、
ストレスになる嫌いなあの人に会わないで済んだとしても、
あたまの中が嫌いな人のことで占領されてしまっている。
これで、ストレス対処できたといえるでしょうか?
こう考えてみると、避ける目標はストレス対処には適していない可能性が高いということがわかります。
ストレス対処の基本は 手にしたい結果を目標にする
今が超満足な状態であれば、ゆったりまったりのんびりできます。
動く気にならないというか、超満足な状態に浸っていたいみたいな感じです。
でも、「なんかもう少しこうしよう」とか「これがちょっと嫌だな」とか、
満足ではない状態になることがあります。
すると、なんかそわそわしてりして…
のんびりしている気にならなくなってしまう。
これがストレスです。
つまり、満足したい気持ちがストレスをつくりだしているということ。
だから、ストレス対策は満足に向かう目標をつくることがかはじめます。
- 後悔しないように
- 無駄にしないように
- 迷惑にならないように
こうやって、「ない・not」が入る目標になってしまったときは、
「しよう」とか「やろう」の目標にしてみます。
慣れるまでは難しく感じるかもしれません。
でも、難しいと感じることは
自分にとって大切なことだと、こころに響いたことです。
難しいと感じれたのならぜひがんばってみてください。
本当のストレス対処を考える
ひとの脳が同時進行できるのは一般的に2つぐらいまでと言われています。
つまり、2つぐらいまでしか集中できないということです。
例えば、
- 話をしながら
- Lineに返信する
これならぎりぎりできるけど、
- 話をしながら
- YouTubeをみて
- Lineの返信をする
こうなるとちょっと無理…
これをストレスに置き換えて考えてみると
ストレスが1つであれば、あと1つは別のことに集中力をつかえます。
でも、ストレスが2つであれば・・・
集中力がストレスに占領されてしまう可能性が高いということ。
だから、ストレスがたくさんあるときは、やりたいことに集中することできなくなります。
そして、集中できないことが、またストレスを創り出すという悪循環になってしまいます。
こんな中から抜け出すには、
自分が使いたいときに使いたいことに集中力を使えるように、
ストレスに占領されていた集中力を取り戻す作業が必要になります。
この作業が、『本当のストレス対処』です。
ストレス対処のバリエーション
ストレスに占領されていた集中力を取り戻す作業がストレス対処。
では、どんな行動によって集中力を取り戻すことができるのでしょうか。
もったいぶっても仕方ないので一言で言ってしまうと、気分を切り替える行動です。
気分転換は字の通り、気分を切り替える、気分を転換させるということ。
頑張るためにちょっと栄養補給をするという感じです。
- 大変な作業をする前にちょっとお茶を飲む
- ちょっと席を離れて深呼吸する
- 休みの日は好きなことをしてリフレッシュ
- 運動で汗をながす
このような行動です。
似ているけど、全く違う結果を招くのが、気晴らしです。
気晴らしは
- 嫌な気持ちを晴らす
- 嫌な気持ちを忘れる
そのためにする行動です。
嫌なことを思い出さないためには、その行動をつづけるしかりません。
だから、悪い癖になりやすい特徴があります。
例えば、
- ギャンブル
- ゲーム
- 酔いつぶれるまでお酒を飲む
- 菓子を食べる手が止まらない など…
まとめると
- 気分転換は気分を切り替えることが目標になる。
- 気晴らしは向き合わないで避けることが目標になる。
気分転換になっているかの判断基準は、「それをすることで気分が切り替わるか」です。
抱えているストレスの内容によって、気分転換になることも変化します。
だから、できればひとつの方法ばかりに頼るのではなく、
いくつかバリエーションを持っていることをお勧めします。

いかがでしたでしょうか?
ストレス対策は、避けよう見ないようにしようではなく、
- 満足に向かう目標をつくって
- 気分転換して集中力を取り戻す
そうやって対処していくのがお勧めです。
この記事が、もっと素敵な明日に向かうことに少しでもお役に立てたら嬉しいです。
ご訪問ありがとうございました。
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