
コミュニケーションスキルの1つに
アサーションという自己表現の方法があります。
このスキルの中核にあるのは
・誰でも自分の意見や要求を表す権利がある
・ガマンしたりあきらめたりする前に表現してみよう
このような考えです。
ただし、これは、
自分の気持ちを抑えずに、
・「嫌なことは嫌という」
・「やめてくださいとはっきり言う」
こうすることではありません。
コミュニケーションは、相手との関係があって成り立つモノです。
だからこそ、
・粘り強く(我慢しない、あきらめない)
・相手を尊重して(攻撃的にならない、批判的にならない)
こういったことを意識して
「自分の思っていることを上手に表現する」方法です。
嫌だと言って伝わるのは嫌という言葉だけ
「嫌だ」ということだけ伝えたい相手には、
「嫌です!」とはっきり言うことが必要です。
しかし、「嫌だ」という気持ちをわかってもらうには、
「嫌です!」だけでは足りません。
子どもが「嫌だ~」と言って、
泣きわめいている場面に遭遇したことはありませんか?
困った大人が
・「どうしてほしいの?」
・「何が嫌なの?」
こうやって聞いてくれているうちはいいですが、
・「嫌だけじゃわからないでしょ!」
こんな状況に陥ってしまうこともたくさんあります。
日常生活の中でも
「何を食べたい?」「どこに行く?」
こう尋ねているのに、
・「あれは嫌!」
・「あそこは嫌!」
こういった返答をされる人も少なくありません。
無自覚に「禁止」するとき
「嫌」「やめて」という気持ちを「しないでほしい」と表現することがあります。
本来、「しないで」という言葉は、行動を止めてもらうときに使う言葉です。
行動を止めてもらうだけでいい相手であれば、
「しないでください」とはっきり伝える必要があります。
しかし、
本当は「これをして欲しいんだけど」という気持ちがあるのに
「しないで」と言っているのであれば、
相手に気持ちは伝わらない言葉になってしまいます。
例えば
「イライラしないで!」のとき
本当はどんな雰囲気でいて欲しいのでしょうか?
「バカにしたようなことを言わない!」のとき
本当はどんな言葉が欲しいのでしょうか?
「スマホばっかり見ないで!」のとき
本当はどんな行動をして欲しいのでしょうか?
気持ちを伝えるアサーションのコツ
自分の思っていることをただ伝えるのではなく、
相手に受け取ってもらえるように表現するのがアサーションスキルです。
そのためには、何を受け取ってもらいたいのかに気づくことが必要です。
受け取ってほしい気持ちは、
「してほしくないこと」と「してほしいこと」の、どちらでしょうか?
自分の気持ちは、表現しないと相手には届きません。
「してほしくないこと」は言えるけど、「してほしいこと」になると言葉が見つからない。
そんなことが起こるかもしれません。
それでも、
・粘り強く(我慢しない、あきらめない)
・相手を尊重して(攻撃的にならない、批判的にならない)
そのために、まずは、自分の気持ちに気づくこと。
これをしていくのが、アサーションというコミュニケーションスキルです。
完璧じゃなくていい。今日も小さな一歩から。

まずは、できることから1つずつ。
そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。
ご訪問ありがとうございました。
/ 行動科学・健康科学講師
一般社団法人マスタリーカウンセリング協会 代表理事。NPO法人クリオネの家 事務局長。
行動科学・健康科学・脳科学に基づき、原因追及ではなく仕組みで心と行動を整える『マスタリーメソッド』を体系化。
個人カウンセリングや企業・官公庁・教育機関での研修を行うほか、カウンセラー育成や各種学びのプログラムの提供にも注力している。
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