人間関係のストレスは「心の距離」で変えられる|イメージの力の活用法

 

人間関係でストレスを感じやすい人とそうでない人。

その決定的な違いのひとつに、「相手との距離のとり方」があります。

 

ここで言う相手との距離とは、

○○cmと測れる現実的な距離だけのことではありません。

目を閉じて思い浮かべる「イメージの距離」も含まれます。

 

試しに今、目をつぶって

「好きな人」と「苦手な人」を思い浮かべてみてください。

どちらの顔が近くにありますか?

 

相手との親しさや関係性によって、心地よく過ごせる「距離」は変化します。

 

限られた人にしか許されない領域がある

並んで歩いているときに肩と肩がぶつかってしまったとしても、

仲がいい人となら、それほど気にならないかもしれません。

 

でも、知らない人に肩がぶつかるぐらい近よられたら…

その人のコトが、いろんな意味で気になってしまいます。

 

これは、自分の安全な領域(パーソナルスペース)に

侵入者がいることを知らせる警報が心の中で鳴ったからです。

 

このようなときにどうするかは、状況などによって変化しますが

・とにかく我慢する

・距離を取るように離れる

・相手を突き飛ばす

・…

 

社会生活の中では、相手との関係を悪化させない対応を選ぶことが一般的です。

 

そして、パーソナルスペースに侵入者がいることを、

我慢しなくては生活できないこともあります。

 

例えば、

満員電車。

 

心の中の警報が鳴るたびに電車を降りていたら、目的地にはたどり着けません。

そこで取られる作戦が、「意識を違うところへ持っていく」です。

 

音楽を聴いたり、スマホを見たり、本を読んだり、景色を見たり、目を閉じたりして、

現実的な距離を変えられないときにでも、そこにいる人を気にしないで済むようする。

 

これは、心の距離を生み出すひとつの対処方法です。

 

イメージする距離と実際の距離

イメージを上手に使うと、遠く離れた人と一緒にいるような感覚も作れます。

 

たまに思い浮かべる程度なら、かすかに遠くに見えるぐらいです。

それでも、何度も思い浮かべているうちに、距離がどんどん近くなっていき、

目をつぶるだけで、すぐ近くにいるように感じることができるようにもなれます。

 

でも、もし、このイメージの仕組みを「苦手な人」に対してやってしまったら…

実は、対人関係のストレスの多くが、ここにあります。

 

気になるから、何度もストレスの対象となる人を思い浮かべてしまう。

すると、自然にその人が思い浮かぶようになってしまう。

そして、すぐ近くにその人がはっきり見える。

そんな、イメージを無意識に作っていることがあるのです。

 

つまり、苦手な人そのものではなく、

「何度もその人を思い浮かべてしまうこと」が

ストレスを強くしてしまうということです。

 

イメージは自分だけのもの

相手との距離は自分が作り出したイメージです。

どのようにしようが、誰にも何も言われません。

その人との関係に合った距離まで遠ざかってもらうこともできます。

 

ただ、ここでひとつポイントです。

「遠ざかってほしい相手を、頭の中から追い出そうとしない」こと。

 

もし、自然に思い浮かんできてしまったら、

満員電車でやっているように、「意識を違うところへ持っていく」。

 

そのうえで、ちょっとイメージをいじります。

①遠くにいてほしい人は、遠くに押しやるイメージを作る。

②遠くに行けば、どんどん小さくなっていきます。

③その小さい人が何を言っていたとしても、小さい声で聞こえません。

④これぐらい自分に影響のない距離まで離れてもらうことができれば大丈夫です。

 

このイメージをもっと強固にしたいときは、

遠くに離れてもらった人と自分との間に、頼れる人に立ってもらうイメージを付け加えます。

 

小さくしたのにどうしても影響を強く感じるようなときは、

指先で弾き飛ばすイメージをつくってみるのもいいかもしれません。

 

もし逆に、大切な人との距離を遠く感じるようなことがあったときは、

自分のパーソナルスペースにその人を引き寄せるイメージを作ってみましょう。

 

 


あなたの周りの誰かとの関係が、 少しでも楽になりますように。

 

完璧じゃなくていい。今日も小さな一歩から。


まずは、できることから1つずつ。

そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。

星野伸明
この記事を書いた人
星野 伸明(ほしのぶ)
明日に寄り添うカウンセラー
/ 行動科学・健康科学講師

一般社団法人マスタリーカウンセリング協会 代表理事。NPO法人クリオネの家 事務局長。
行動科学・健康科学・脳科学に基づき、原因追及ではなく仕組みで心と行動を整える『マスタリーメソッド』を体系化。
個人カウンセリングや企業・官公庁・教育機関での研修を行うほか、カウンセラー育成や各種学びのプログラムの提供にも注力している。

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