アサーションの勘違い-伝えなければ気持ちは伝わらない

伝えなければ

気持ちは伝わらない

コミュニケーションスキルの1つに

アサーションという自己表現の方法があります。

 

これは、自分の思っていることを上手に表現するスキル。

 

ガマンしたりあきらめたりする前に

「誰でも自分の意見や要求を表す権利がある」

その立場で表現してみようというものです。

 

だから

自分の気持ちを抑えずに、

「嫌なことは嫌という」

「やめてくださいとはっきり言う」

それだけで、自分の気持ちが相手に伝わると思っていたら大間違いです。

 

ちいさな子どもが「あれはイヤこれはイヤ」と言って、

大人を困らせている場面に居合わせたことのある人はわかると思います。

 

「あれはイヤこれはイヤ」

こうやって嫌だということだけを伝えられると、

 

「どうしてほしいの?」

「何がしたいの?」

「それを言ってくれなくちゃわからないでしょ!」

こう言いたくなってしまうのを。

 

「嫌です。やめてください。」

それを言ったとして、その人に届くのは

「嫌なんだ」

「やめてほしいんだ」

ということだけ。

 

だから、その人の頭の中に、

「どうしてほしいの?」

「何がしたいの?」

「それを言ってくれなくちゃわからないでしょ!」

この言葉が湧いてきてしまうのです。

 

研修やコーディネートの最中にこういった話をすると、

 

「かかわらないでほしい」

「嫌な思いをさせないでほしい」

それが自分のしてほしいこと。

そう言い切る方がいらっしゃいます。

 

でも、ちょっと考えてみてほしいのです。

「どうしてほしい?」という質問に

「しないでほしい」と答えていることを

意識的にやっていますか?

それとも無自覚ですか?

 

意識的に「しないでほしい」と答えるとき

意識的にやっているのであれば、

きっと相手を困らせたいのでしょう。

 

だから、その人に望むのは

困った姿に変化していく以外にないのかもしれません。

 

これは、ある意味で復讐を成し遂げたい気持ちのあらわれでもあります。

 

ただ、

「嫌です。やめてください」

「かかわらないでほしいんです」

「嫌な思いをさせないでほしいんです」

 

その言葉だけで、

復讐を成し遂げたいぐらい強い気持ちがこもっていることを

相手に伝えることができているのでしょうか。

 

たぶん、この言葉だけでは

「そこまで強い気持ちがあるなんて思いもしない。」

 

だから

「どうしてほしいの?」

「何がしたいの?」

「それを言ってくれなくちゃわからないでしょ!」

こうやって、逆に責め立てられてしまうことがあるのです。

 

無自覚にしないでほしいと答えるとき

無自覚にやっているのであれば、

気づかないうちに身についていた思考の癖の影響を受けているだけ。

 

思考の癖は大きく分けると2つ。

加点方式と減点方式があります。

ゼロベースで考えたときに、プラスの状態になることを望むのであれば加点方式の考え方です。

ゼロベースで考えたときに、マイナスにならないことを望むのであれば減点方式の考え方です。

 

減点方式に影響を受けると、言葉の中に「NOT(否定語)」が多く含まれるようになります。

そして、自分でも気づかないうちに「しないでほしい」と答えてしまっているのです。

 

もしも、そのことに気づいたとしても、癖になっていることを変えるのは難しいこと。

 

そこで、「癖だから仕方ないね。」

 

そう言ってあきらめなのか開き直りなのかわからない方法で

自分を納得させてしまうこともあるのですが、

この癖を持ち続けることには、リスクが伴うことを知っておいてください。

 

減点方式の癖を持ち続けることのリスク

人は、望んでいないことだとしても

意識する回数の多いことを事実だと認識するようになっていきます。

 

これを上手に利用するのが、引き寄せの法則やイメージトレーニングです。

 

なりたい自分でいることが普通の状態。

そう思えるまで、なりたい自分をリアルに思い描くことを繰り返すのです。

 

これと同じことをしているつもりでも、

望んでいない状態が普通の状態となってしまうことがあります。

 

それが、「NOT(否定語)」で望んでいる状態を表現しているとき。

 

例えば、「イライラしない」を望んでいる状態にしたとします。

最初に思い浮かべなくてはならないのは、「イライラしている状態」

そして、それがダメと言っているだけなので、どうしたらいいかわからない。

つまり、

「イライラしてどうしたらいいかわからない」が普通の状態。

そうなるようにトレーニングをしているのと一緒。

 

もうひとつ例えば。「悪口は言わない」を望んでいる状態にしたとします。

最初に思い浮かべなくてはならないのは、「悪口になる言葉」

それを言ってはいけないので、忘れないように何度も頭の中で思いだす。

こうしているうちに、悪口がいつでも使える状態になってしまい、

ふとした瞬間にその言葉を発してしまうことが増えるのです。

 

もうひとつ例えば。

「嫌な思いをさせないでほしい」これを望んでいる状態にしたとします。

最初に思い浮かべなくてはならないのは、「嫌な思いをしている自分」。

それを何度もリアルに思い描くことをしていると、

「常に嫌な思いでいる自分」になってしまいます。

でも、そんな自分でいることは苦しいので、

「嫌な思いを忘れよう」「忘れるために好きなことをしよう」

そんなことをしだすと、さらに自分を苦しめてしまうことになりかねません。

なぜなら、

嫌な思いが消えたかどうか、忘れることができたかどうかを確認するためには、

あたまの中の嫌な思いを探さなくてはならないからです。

 

こんな状態に陥ることを望む人はいないはずです。

 

だからといって、

「こんな状態に陥らないためにはどうしたらいいか?」

こう考えてしまったら…

 

もうお分かりだと思います。

望まない状態になっている自分を思い浮かべる回数が増えてしまうのです。

 

ではどうしたらいいのでしょうか?

 

自分の気持ちを表現できるようになっていくのがお勧めです。

  • 自分がしてほしこと
  • 自分がしたいこと
  • 自分がしてあげたいこと

この気持ちを肯定語(「NOT(否定語)」を含まない言葉)で

表現できるようになっていく。

 

そのためには、ちょっと努力しないとならないかもしれません。

でも、その努力は明日の自分が笑顔になるための努力。

 

その努力の方法がわからなかったら、

お気軽にご質問ください。

明日の自分の笑顔を思い描いて

努力をたのしんでいきましょう。

この記事が、もっと素敵な明日に向かうことに少しでもお役に立てたら嬉しいです。

ご訪問ありがとうございました。 

 

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