なぜ「自分だけ浮いている」と感じるの? 環境に馴染む“脳のトリセツ”

 

異動や転職、入学やクラス替え…

環境が変わってしばらくした頃に

  • 食欲が落ちた、または無性に食べたくなる
  • 睡眠が浅く、疲れが取れない
  • 無意識のうちに愚痴やネガティブな発言が増えた

こんなサインが出ることがあります。

 

多くの人は、これを

「今の環境が合わないからだ」「気合が足りないからだ」と結論づけてしまいます。

 

しかし、実際にカウンセリングをしてみると、

環境のせいでも、性格のせいでも無いことの方が多いのです。

 

実際に、何が原因になっていると思いますか?

 

その正体を知る鍵は、

「脳の防衛本能」と「適応戦略のミスマッチ」にあります。

 

なぜ「自分だけが浮いている」と感じるのか?

環境が変わったとき、人間の脳は本能的に「安心」を求めます。

手っ取り早く心理的安全性を確保するため、私たちは無意識に「自分の存在を周囲にわかってもらおうとする」行動をとります。

 

しかし、ここに落とし穴があります。

周囲があなたのことを知らないように、あなたも周囲の「暗黙のルール」をまだ知りません。

 

それなのに、本来なら質問して事実を確認すべき場面でも、

過去の経験や自分の思い込みだけで動いてしまうことがあるのです。

 

これが長引くと、

「他者の話を聴くより、自分の思考回路を優先する」状態(確証バイアス)に陥ります。

 

そして、

  • 受け入れられていないように感じる
  • 誰も私のことをわかってくれない
  • なんだか自分だけ浮いている気がする

さらに

  • 自分を守るために周囲を「悪者」にしてしまう

そんなことも起こります。

 

こうなってしまうのは、性格の問題では無く、脳の防衛本能の働きです。

「適応戦略のミスマッチ」によって、脳の自己防衛機能が強く働いてしまったのです。

 

脳の「仕組み」で解決する2つのステップ

「ありのままでいい」「無理しなくていい」という優しい言葉が必要なときもありますが、

現実を変えるなら、脳の仕組みを味方につけていきましょう。

 

原因探しや気合は必要ありません。

必要なのは、客観的な自己認知(メタ認知)と具体的なアクションです。

疲れや不調を感じたときは、「2つのステップ」で、絡まった思考をゆっくり解きほぐしてみましょう。

 

Step1. 「思い込み」と「事実」を切り離す(メタ認知の起動)

まずは立ち止まり、この2つの問いを投げかけてみてください。

 

私は今、周囲の話を『事実』としてちゃんと聴けているだろうか?」

「自分の考えや過去のやり方が『唯一の正解』だと思い込んでいないだろうか?」

 

自分中心のフィルターがかかっていないか、冷静に監査するつもりで振り返ります。

 

ここでの注意点は、「良い」「悪い」と評価をしないこと。

 

聴けていないと思ったら、どうしたら聴けるようになるかを考える。

 

「自分の考えが唯一の正解」と思っているかも…と思ったら、

空を見上げて肩の力を抜いて、視野の広い自分を感じてみる。

 

これがうまくできないときは、step2へ進んでみてることをお勧めします。

 

Step2. 思考を外部化 他者の力を借りて確認する

人間関係において「自分を受け入れてほしい」という想いは誰にでもあります。

しかし、この想いが強すぎると認知に歪みが生まれます。

 

そんなときは「利害関係のない第三者に話す(思考の外部化)」ことで、今の状況を客観的に見ることができるようになります。

 

ただの愚痴でもいいですが、

「自分が、どんな現状認識をしているのか」を他者の力を借りて確認する。

 

それをするつもりで、とりあえず話をしてみましょう。

 

 

どんな環境にも馴染むには、一定の時間がかかります。

それは努力や性格のせいではなく、自然なことです。

 

完璧じゃなくていい。今日も小さな一歩から。

疲れや不調を感じたときは、今日できる一歩から始めてみてください。

 

あなたは、どんな一歩を踏み出しますか?

まずは、できることから1つずつ。

そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。

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