「私も同じ!」は共感なの?!|癒やしを生み出す本当の「共感」

 

共感とは、共に感じること。

だから、「すごい、わかります。」と言いたいときに

「私も似たようなことがあったから、すごく共感できます!」

こう言ってしまう人がいます。

 

共感には、「癒し」や「安心」を生み出す効果があります。

 

しかし、

「私も似たようなことがあったから、すごく共感できます!」

この共感には、「安心」を生み出す効果があったとしても、「癒し」の効果はありません。

 

逆に、相手を傷つけてしまっている可能性さえあるのです。

 

脳には「共感する場所」がある

私たちの脳には、他人の動作を見ているだけなのに、

まるで自分がその動作をしているかのように反応する

不思議な場所があります 。

 

その場所を「共感脳」と呼びます 。

 

例えば、

・イライラし他人が近くにいると自分も嫌な気分になる

・楽しそうにしている人がいると自分も楽しくなる

 

これは、感情や雰囲気が「伝播」している証拠です 。

 

その「わかります!」は共感ではないかも?

「私も似たようなことがあったから、すごく共感できます!」

実はこれ、「共感」ではなく「同感」にあたります 。

 

同感(Sympathy)

 「私も同じ経験をしたからわかる」と、自分の体験を基準にすること。

共感(Empathy)

  似たような体験はなくても、

「あなたが体験したことがよくわかりました」と、相手の気持ちを受け止めること。

 

「同感」と「共感」

「同感」では、相手と似たような自分の体験に意識が向きます。

相手に「わかってくれている」という安心を生み出すことはありますが、

あくまで、自分の体験に基づくモノです。

そのため、相手の感情や雰囲気の伝播がほとんどおこりません。

 

「共感」では、相手の体験に意識が向きます。

それによって、相手の感情や雰囲気の伝播が起こります。

これが、相手に「癒し」と「安心」を生み出します。

 

「学ぶ姿勢」が本当の共感を生む

すべての体験が学びになると考えている「学習意欲の高い人」は、

誰かの話を聞いたときに、

まず「そうなんですね」と、そのまま受け止めます 。

 

そこに、

「私ならこう思う」

「自分の場合はこうだった」という

自分の考えを挟むことはありません 。

 

自分の体験と照らし合わせず、

相手の話をただフラットに受け止める。

これが本当の「共感」です 。

 

まとめ

共感のコツは、相手の話を聴くときの「姿勢」にあります。

無理に「私も同じ!」と話を合わせる必要はありません 。

 

本当は「共感」よりも、「同感」の方が難しいコトをしているのです。

 

完璧じゃなくていい。今日も小さな一歩から。

 

まずは、できることから1つずつ。

そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。

 

星野伸明
この記事を書いた人
星野 伸明(ほしのぶ)
明日に寄り添うカウンセラー

一般社団法人マスタリーカウンセリング協会 代表理事。NPO法人クリオネの家 事務局長。
行動科学・健康科学・脳科学に基づき、原因追及ではなく仕組みで心と行動を整える『マスタリーメソッド』を体系化。
個人カウンセリングや企業・官公庁・教育機関での研修を行うほか、カウンセラー育成や各種学びのプログラムの提供にも注力している。

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