
共感とは、共に感じること。
だから、「すごい、わかります。」と言いたいときに
「私も似たようなことがあったから、すごく共感できます!」
こう言ってしまう人がいます。
共感には、「癒し」や「安心」を生み出す効果があります。
しかし、
「私も似たようなことがあったから、すごく共感できます!」
この共感には、「安心」を生み出す効果があったとしても、「癒し」の効果はありません。
逆に、相手を傷つけてしまっている可能性さえあるのです。
脳には「共感する場所」がある
私たちの脳には、他人の動作を見ているだけなのに、
まるで自分がその動作をしているかのように反応する
不思議な場所があります 。
その場所を「共感脳」と呼びます 。
例えば、
・イライラし他人が近くにいると自分も嫌な気分になる
・楽しそうにしている人がいると自分も楽しくなる
これは、感情や雰囲気が「伝播」している証拠です 。
その「わかります!」は共感ではないかも?
「私も似たようなことがあったから、すごく共感できます!」
実はこれ、「共感」ではなく「同感」にあたります 。
●同感(Sympathy)
「私も同じ経験をしたからわかる」と、自分の体験を基準にすること。
●共感(Empathy)
似たような体験はなくても、
「あなたが体験したことがよくわかりました」と、相手の気持ちを受け止めること。
「同感」と「共感」
「同感」では、相手と似たような自分の体験に意識が向きます。
相手に「わかってくれている」という安心を生み出すことはありますが、
あくまで、自分の体験に基づくモノです。
そのため、相手の感情や雰囲気の伝播がほとんどおこりません。
「共感」では、相手の体験に意識が向きます。
それによって、相手の感情や雰囲気の伝播が起こります。
これが、相手に「癒し」と「安心」を生み出します。
「学ぶ姿勢」が本当の共感を生む
すべての体験が学びになると考えている「学習意欲の高い人」は、
誰かの話を聞いたときに、
まず「そうなんですね」と、そのまま受け止めます 。
そこに、
「私ならこう思う」
「自分の場合はこうだった」という
自分の考えを挟むことはありません 。
自分の体験と照らし合わせず、
相手の話をただフラットに受け止める。
これが本当の「共感」です 。
まとめ
共感のコツは、相手の話を聴くときの「姿勢」にあります。
無理に「私も同じ!」と話を合わせる必要はありません 。
本当は「共感」よりも、「同感」の方が難しいコトをしているのです。
完璧じゃなくていい。今日も小さな一歩から。

まずは、できることから1つずつ。
そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。
一般社団法人マスタリーカウンセリング協会 代表理事。NPO法人クリオネの家 事務局長。
行動科学・健康科学・脳科学に基づき、原因追及ではなく仕組みで心と行動を整える『マスタリーメソッド』を体系化。
個人カウンセリングや企業・官公庁・教育機関での研修を行うほか、カウンセラー育成や各種学びのプログラムの提供にも注力している。
コメント