
「マイナス思考をなんとかしたい」
「ネガティブに考えてしまう自分から抜け出したい」
これは、カウンセリングの現場でも非常に多い相談です。
私たちの考え方や感じ方に
「正しさ」や「間違い」があるわけではありません。
しかし、それが、
「悩み」や「生きづらさ」を生んでいるのなら、話は別です。
ネガティブ思考とマイナス思考の違い
マイナス思考とは?
私たちは本来、
最高の結果を想像することも、
最悪の結果を想定することもできます。
その中で、
「最悪のシナリオ」ばかりに意識が向き、
視野が極端に狭くなってしまっている状態。
それがマイナス思考です。
まだ起きていない未来を、
「きっとうまくいかない」
「失敗するに違いない」と決めつけてしまう。
そうやって、
不安だけが膨らんでいく状態です。
ネガティブ思考とは?
ネガティブ思考は、
自分の中の「正しさの基準」と深く関係しています。
人はそれぞれ、
「こうあるべき」「こうでなければならない」という
独自の基準を持っています。
その基準に囚われすぎると、
基準から外れた部分ばかりが気になり、
- できていないところ
- 足りないところ
- ダメな部分
こういうところに目が向きやすくなります。
その結果、物事を否定的・悲観的に捉える状態になる。
これがネガティブ思考です。
思考は「癖」|否定せずに向き合う考え方
考え方や感じ方にも「癖」があります。
それがどんな癖であったとしても、
そのときの自分に必要だから身についたものです。
実際に、一度身についた癖は、
完全に消し去ることはできません。
それでも、身についた癖がなくなったと感じるときは
癖の出てくる頻度が減ったときです。
これは、他の癖が身についたときでもあります。
一般的に、
新しい習慣は21~30日ほどで定着すると言われています。
これは、癖も同じです。
ある日突然、
プラス思考やポジティブ思考になれるわけではありません。
だからこそ、
今ある癖のかわりに「こんな癖を身につけたい」。
そう思うことを始めて続けてみましょう。
2日目・4日目・8日目あたりは、
気持ちが揺れてくじけやすいタイミングです。
気持ちが揺れるのは自然なこと。
焦らず、続けていきましょう。
敏感さがマイナス思考を強めることもある
マイナス思考・ネガティブ思考の背景には、
「刺激に対する敏感さ」が影響していることもあります。
この敏感さは、
生まれ持った特性だけでなく
- 目の使いすぎ
- 運動不足
- 貧血ぎみ
- 睡眠不足
こういった生活習慣や体調でも強まります。
敏感なときの脳は「フル稼働状態」
敏感になっているときの脳は、
いつでも反応ができるように待機している状態です。
そのため、
刺激への反応は速くなりますが、
同時にとても疲れやすくなっています。
クールダウンして敏感と上手につきあう
敏感なときほど、脳を休める工夫が大切です。
目をつぶる
「目からの情報を処理するのに脳のキャパシティーの90%以上を使っている」と言われています。
目を閉じるだけで、目からの刺激がシャットアウトされます。
静かな場所なら、より効果的です。
大切な場所にスマホは持ち込まない
スマホは、脳を強く刺激します。
使う時間を「減らす」より、
使わない時間帯や場所を決めるのがおすすめです。
食べて、動いて、しっかり寝る
生活習慣が乱れると、
心のバランスも崩れやすくなります。
完璧を目指さず、
今できる範囲で整えていきましょう。
うまくいくと思えなければうまくいくはずがない
「できることなら失敗はしたくない」
そう思うのは自然なことです。
「石橋をたたいて渡る」という言葉があるように、
慎重になること自体は悪いことではありません。
しかし、
不安が強くなったときほど必要なのは、
うまくいかないシミュレーションではなく、
うまくいくシミュレーションです。
普段からやっていないことを、
いざというときに突然できることはありません。
まずは、
今すぐ取り組める小さな行動から始めてみましょう。
まとめ|マイナス思考から抜け出す方法は「整えること」
マイナス思考やネガティブ思考は、
誰にでも起こります。
大切なのは、
それをなくそうとすることではなく、
強さと頻度を整えていくこと。
どんな小さな一歩でも、
続けていれば、それが新しい癖になっていきます。
どんな癖がいいのかわからないときは、
誰かのマネから始めるのも一つの方法です。
1人で取り組むのが難しいと感じたら、
身近な人の力を借りてみましょう。
それも大切な、小さな一歩です。

まずは、できることから1つずつ。
そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。
ご訪問ありがとうございました。
一般社団法人マスタリーカウンセリング協会 代表理事。NPO法人クリオネの家 事務局長。
行動科学・健康科学・脳科学に基づき、原因追及ではなく仕組みで心と行動を整える『マスタリーメソッド』を体系化。
個人カウンセリングや企業・官公庁・教育機関での研修を行うほか、カウンセラー育成や各種学びのプログラムの提供にも注力している。
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