多くの人が、習慣や考え方を「変えたいけど、なかなかうまくいかない」という壁にぶつかり、苦労しています。
変えたいことは多岐にわたっていますが、「行動」が変わることを、「行動変容」と呼びます。
行動を変えるのは、考え方や性格を変えるよりは取り組みやすいことでもあります。
そこで、今回は、講座などでもお伝えしている「行動変容を促すコツ」をご紹介します。
意志の弱さが変われない理由ではない
「変わりたいけど、なかなか一歩を踏み出せない」その理由として
- 意志が弱い
- 流されやすい・続けるのが苦手
- 過去の失敗体験を引きずっている
こういったことが挙げられることがあります。
しかし、実際は、「理想を高く持つまじめな性格」が、一歩踏み出す壁になっているケースが多いのです。
理想を高く掲げたからと言って、それを達成できるかはわかりません。
しかし、「まじめ」で「こだわりが強く」「キチンとしたい」この思いが強いので、高く掲げた理想に見合う行動レベルを想像してしまいます。
そのため、理想と現状との間にある差を埋める策が見つからなくなってしまうのです。
心が動くから、行動が起こります
そして、私たちには、心が動くための条件があります。
それは
- 「不確実」よりも「確実」
- 「しばらく先」よりも「今すぐ」
- 「デメリットがある」よりも「メリットがある」
こういった条件です。
「確実に」「今すぐ」「メリットがある」と感じれば行動が起こる可能性は高まります。
できることがあたりまえではなく、「できたこと」「やれたこと」を必ず認めて褒めるというのも「確実に」「今すぐ」「メリットがある」を実践することです。
行動を変えようと思ったときは、
結果ばかりに囚われないで、工夫した内容、努力した内容を、認めて褒めてみましょう。
「止める」目標ではなく「やる」目標を
行動を変えるということは、今まで何かしらの行動をしていたタイミングに異なる行動をするということです。
そのため、行動を変えるというときに不向きな目標の立て方があります。
それは、「行動を止める」という目標です。
例えば、
- おやつを食べないようにする
- お酒を飲まないようにする
- YouTubeを見ないようにする
このような「止める」という目標は、望ましい状態を失うこと「デメリットがある」に意識が向いてしまいます。
行動を変えようと思ったら、
そのタイミングに何をするのかを考え、それをやることを目標にしてみましょう。
行動はなくならないが変えられる
私たちは、望ましい結果を手に入れるために行動します。
そして、今は必要ないと思う行動であったとしても、その行動が繰り返し出てくるのであれば、望ましい結果を手に入れてきた可能性がとても高い行動です。
その行動を完全に消し去るというようなことはできません。
思い出してやろうとすれば、できてしまうからです。
そこで、行動を変えるときは、癖を変えるのと同じように、出てくる頻度を減らすという方法をとってみましょう。
異なる行動を身につけながら、行動を変化させていくイメージです。
新しい癖が身につくまでには、最低でも21日間は必要だと言われています。
行動も癖と同じです。
行動を変えようと思ったら、焦らずに取り組むようにしましょう。
行動変容を促す具体的な方法
以下に、行動変容を促す具体的な方法をいくつか紹介します。
小さな目標を設定する
大きな目標を掲げると、達成までに時間がかかり、モチベーションを維持するのが難しくなります。
小さな目標を設定することで、達成感を味わいやすく、継続しやすくなります。
行動のきっかけを作る
行動を変えるためには、まず行動するきっかけが必要です。
例えば、運動習慣をつけたい場合は、運動しやすい服装を用意したり、運動仲間を見つけたりすることで、行動のきっかけを作ることができます。
習慣化アプリを活用する
習慣化アプリは、目標を設定したり、進捗を管理したりすることで、行動変容をサポートしてくれます。
仲間を探す
一緒にがんばる人がいるだけで、モチベーションの維持をしやすくなります。
相談する
1人で取り組むのが難しいと感じるときは、身近な誰かの助けを借りるのも効果的です。
もし、身近に相談できる人がいない、相談したけどあまり…というようなときには、何かお手伝いできることがあるかもしれません。私にメッセージを送ってください。
この記事が、
もっと素敵な明日に向かう今日のために
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