私たちは日々、体を使い、頭を使い、心を使って生活しています。
忙しい日常の中で、体を休める時間を作ることは、体の疲れを解消する上で非常に重要です。
同様に、何かに没頭することで頭の疲れを解消することもできます。
それでは、心の疲れに対処するには一体どうすれば良いのでしょうか?
近年、「心」や「精神」の健康について考える時、「メンタル」という言葉がよく使われるようになりました。
しかし、この「メンタル」という言葉は、しばしばネガティブなイメージを持たれがちです。
それは、「心」や「精神」が目に見えないものであるため、その疲れを感じても、「どうすればその疲れを解消できるのかわからない」という不確かさから来ているのかもしれません。
メンタルの健康は、体や頭の健康と同じくらい重要です。
メンタルの疲れが溜まり不調になると、私たちの日常生活、仕事、人間関係に大きな影響を及ぼす可能性があります。
そこで、今回は、講座などでもお伝えしている「メンタルを健やかに保つコツ」をご紹介します。
メンタルを健やかに保つための3つのコツ
社会生活をしている人にとって、人との関係は大きなストレス源となり、メンタルの疲れに繋がります。周囲の人々との関係だけでなく、自分自身との関係もメンタルに大きな影響を与えます。特に、自分の認識と他者の認識のズレや、自分の認識と自分の行動のズレに対するこだわりが積み重なることで、メンタルの疲れは増大します。
そこで、社会生活におけるメンタルの疲れを軽減し、健やかに保つための3つのコツをご紹介します。
1. ON/OFFの切り替え
仕事や家事など、様々な責任を抱える社会生活において、ONとOFFの切り替えを意識することは非常に重要です。仕事中は集中して取り組む一方で、プライベートの時間には仕事のことを考えないなど、メリハリをつけることで、心身をリラックスさせることができます。
具体的な方法
- 仕事とプライベートの時間を明確に区別する
- プライベートの空間に仕事を持ち込まない
- 趣味や好きなことに没頭する時間をつくる
- 運動やリラックスタイムをスケジュールに組み込む
2. 考え方、感じ方
物事をどのように捉えるかによって、メンタルへの負担は大きく変わります。考え方や感じ方を変えることはできなくでも、どこに意識をむけるかによって気分を変えることができます。
具体的な方法
- 自分の視点だけでなく、他人の視点からも物事を考えてみる
- 否定的な言葉ではなく、肯定的な言葉を使う
- 可能性を否定するような言葉は避ける
- 自分の力で変えられるものと、変えられないものを区別し、変えられるものに集中する
- 変えられないものは受け入れる努力をする
- 小さな幸せや喜びに感謝する
3. 生活習慣
規則正しい生活習慣は、心身の健康を維持するために欠かせません。バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠は、メンタルの安定にも効果があります。
そして、自分の心と体の声に耳を傾け、自分を大切にすることが重要です。
具体的な方法
- 起きる時間から逆算して睡眠時間を確保する
- タンパク質と鉄分を多く含んだものを食べる
- 少し息の上がるぐらいの運動を1日に20分ぐらいする
- 常に完璧を求めない
- 自分を癒す方法、ストレスを解消する方法を見つける
メンタルの強い人が持つ特性
最後に、「メンタルが強い」と言われるような人たちが持つ特性をご紹介します。
レジリエンス
困難なことにも立ち向かい、うまくいかなくても折れることなく立ち直ることができる、しなやかな力のことです。
「つかまり立ちをしようとする赤ちゃん」が見せてくれるような、うまくいかなくても、できるまでやり続ける粘り強さでもあります。
この力は、誰もが持っている力です。
しかし、失敗を恐れる気持ちによって弱められていることがあります。
自己効力感
失敗を恐れる気持ちは、自分の力を信じられていないときに大きくなります。
自分の力を信じ、やればできるという感覚のことを自己効力感といいます。
自己効力感は、「経験を積み重ねること」「周囲からのサポートを得られると感じること」で高まります。
ハーディネス
ハーディネスの高い人は低い人に比べ、ストレスフルな出来事を経験してもそれを肯定的に認知し、自分でコントロールできるものであると考えることができる力のことです。
下の3つが合わさることにより高められる力です。
コミットメント
ストレスフルな状況でも周囲の人や出来事とのかかわりを持ち続けようとする
コントロール
出来事に対して影響を与えることができると信じ、行動を続けていく
チャレンジ
ストレスの中に成長につながるものを見出そうと努力し続ける
メンタルの疲れが溜まってしまったら
一人で抱え込まずに、身近な誰かの助けを借りるのも効果的な方法です。
もし、身近に相談できる人がいない、相談したけどあまり…というようなときには、何かお手伝いできることがあるかもしれません。私にメッセージを送ってください。
この記事が、
もっと素敵な明日に向かう今日のために
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
ご訪問ありがとうございました。
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