今までの社会の考え方は、「みんな同じでみんないい」同質性が主流でした。
しかし、今の社会の考え方は、多様性尊重が主流です。
多様性尊重の社会では「みんな違う」が前提となります。
そこで重要となるのがコミュニケーション力「相手を知り、自分を知ってもらう力」です。
私たちは、わからないことをわからないままにしておくのが苦手です。
そのため、
- なにを考えているのかわからない。
- どうやって会話をしたらいいかわからない。
こう思わせる相手の存在が、人間関係をめんどくさく感じさせることもあります。
社会の考え方の主流は、「みんな同じでみんないい」から「みんな違ってみんないい」に変化しました。
そこで、今回は、講座などでもお伝えしている、「相手を知る力の活用:質問法」をご紹介します。
「わからない」を劇的に少なくする質問法
レスポンス重視の質問法
質問法というと、5W1Hが有名です。
- when いつ
- where どこで
- who 誰が
- what 何を
- whyなぜ
- howどのように
これはビジネスの場面で
押さえておくべき必要な事実を確認するための質問です。
その他によく使われているのは、
Yes、Noで答えることができる質問です。
- 「ごはんおいしかった?」
- 「疲れてない?」
- 「大丈夫?」
- 「私の話を聞いてた?」
- 「やりたいことある?」
5W1HやYes、Noで答えられる質問は、自分が知りたい情報を集めようとするときに使います。
そして、すぐに情報がほしい時など、レスポンスの早さを求めるときに使うと効果的な質問法でもあります。
注意が必要な質問ワード
ちょっと想像してみてください。
「何であんなことするのかわからない」と感じる人がいたとします。
その人に質問できるとしたら、なんと質問をしますか?
たぶん、「なんでそんなことするの?」ではないでしょうか。
5W1Hの中にも入っている質問ですから、つい使いたくなってしまいます。
しかし、私たちは「なんで?」と質問されると、「だって」と答えたくなってしまいます。
これが、言い訳のような返答になってしまうことがあるのです。
「なんで?」と問いかけておいて、言い訳のような「だって」が返ってくると腹がたつ。
これでは、「わからない」の解消をすることは難しくなってしまいます。
そんなときに使うと効果を発揮するのが、考えてもらう質問法です。
考えて答えてほしいときの質問法
「考えていることや感じていること」など、その人の心の内を知りたいときは、少し考えてもらうように質問をします。
その方法は、「どう?」と質問してみる。
- 「ごはんどうだった?」
- 「今、都合はどう?」
- 「からだの調子はどう?」
- 「この映画どうだった?」
簡単すぎてびっくりしたかもしれませんが、
「どう?」と質問されると、考えたことや感じたことを答えやすくなります。
しかし、考えてから答えるので、レスポンスの早さは期待できません。
ちょっと時間と気持ちに余裕があるときに使うと効果的な質問法です。
注意が必要な口ぐせ
口ぐせはそのまま考え方や行動に影響を与えます。
ちょっと思い出してみてください。
最近どちらの言葉が多くなっていますか?
A:「○○にならないために頑張る」
B:「●●になりたいから頑張る」
どちらが正解というのではありません。
AとBでは考え方や行動に違いが生まれるのです。
「マイナスのことが起こらないように頑張る」という考え方や行動になります。
そのため、人間関係でも「マイナスのことが起こらないように」という考え方や行動が起きやすくなります。
これが、
- 知らないことがあっては困るので、根掘り葉掘りしつこく聞きだす
- 相手を知ることより、自分の知りたいことだけを拾い集める聞き方をする
こういうコミュニケーションのスタイルを生み出してしまうことにつながってしまうのです。
いろんな可能性に柔軟に対応しやすい心理状態です。
人間関係でも、コミュニケーションを円滑に進めやすくなります。
最後に
「わからない」ことをそのままにしておくと、それが人間関係の悪化につながってしまうかもしれません。
質問するのに勇気がいることもありますが、聞きたいことを聞く質問をする。
そして、わからないをわかるに変えるコミュニケーション上手を目指していきましょう。
なりたい自分になるためには、ちょっと努力が必要かもしれません。
1人で取り組むのが難しいと感じるときは、身近な誰かの助けを借りてみるのも効果的です。
もし、身近に相談できる人がいない、相談したけどあまり…というようなときには、何かお手伝いできることがあるかもしれません。私にメッセージを送ってください。
この記事が、
もっと素敵な明日に向かう今日のために
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
ご訪問ありがとうございました。
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