私が体調の異変に気付いたのは、十数年前。
それまで、アレルギーとは無縁の生活をしていました。
花粉症になったこともありません。
そんな私が、何かを食べると『体が痒くなる』そんな日が続くようになったのです。
はじめは、何が起きているのかわかりませんでした。
しかし、これが、アレルギーの発症のタイミングだったのです。
自分なりに健康的な生活
その頃の生活は、忙しいタイミングだったこともあり、
コンビニ弁当やカップラーメンでとりあえず腹を膨らませるだけ。
それでは、体に良くないことはわかっていたので、
時間が取れる日には、
プロの料理人が作ったものを食べに行くようにする。
睡眠時間はしっかりと確保したかったので、
朝は、出かけるぎりぎりまで寝る。
時間が無くても朝ご飯は食べなくてはいけないと思い、
ほぼ毎朝、コンビニのおにぎりかサンドイッチ。
野菜不足にならないように野菜ジュースを飲む。
こんな感じの自分なりに健康を考えた生活をしていました。
なんとなく疲れやすさを感じるようになる
そんなある日のこと、なんとなく『疲れやすくなった』自分に気づきました。
- ワンフロア―でも階段で移動すると息が上がる
- 列に並んでいても、すぐに座れるところを探す
- 集中力が続かない
- すぐに休憩をとりたくなる
こんな感じです。
でも、この時は
- 「疲れがたまっているのかな?!」
- 「ちょっと太ったせいで疲れやすく感じるのかな?」
- 「運動不足かな?」
それぐらいにしか考えませんでした。
そのため、生活の何かが変わることはなく、そのままの生活が続きました。
すると、次の不調が出てきたのです。
体が動かなくてやる気が起きない
それまでも、やる気が湧いてこないことはありました。
しかし、この頃の「やる気が起きない」感じは、体が動かない感じ。
ちょっと動くのも嫌。
今日中に終わらせなくてはいけない作業に焦りを感じるより、「だるさ」が勝ってしまうのです。
このときも、「疲れがたまっているのかな?!」これぐらいにしか考えませんでした。
それでも、『体を休めるにはどうするか?』を考えるようになり、
- 寝る前、1時間以内のスマホ禁止
- 寝る前、3時間以内の食事禁止
- 寝る前のたばこやカフェイン禁止
- 布団や枕など寝具を心地いいものに変える
こういったことを実践するようになりました。
ほころびが見えだしても気づかない
そんなある日のことです。
外食に行き食事をしていたら、『肩回りやお腹周りがなんとなく痒くなった』のです。
とくに、締め付けているベルトのあたり。
虫に刺されたときのように、ピンポイントでどこかが痒いという感じではありません。
「痒い所を掻くと、痒みが広がっていくような痒さ」です。
トイレで確認すると、掻いたところに蕁麻疹のような赤い膨らみができていました。
それを見て思ったのんは、「何か悪いものでも食べたかな?!」でした。
それから食事の最中に痒さを感じることが増えました。
外食をした時だけでなく、何かを食べると痒くなるのです。
さすがに気になって、病院を受診。
医師に言われるがまま、採血をして、アレルギー物質を特定してもらうことになったのです。
アレルギーではなくストレス?
アレルギー検査の結果は、『アレルギー物質を特定できず』というものでした。
その結果を見ながら、医師は、「ストレスでも蕁麻疹は出るから、ストレスに気を付けてね。一応、薬を出しておくから」と。
そして、何かあったときのためにと、薬剤師さんがびっくりして確認の電話を入れるぐらい強い薬を処方されました。
私は、名は売れていなくてもカウンセラーです。
ストレス解消の方法についての知識や技術をそれなりには持っています。
「医師がそう言うならやってやろうじゃないか」と、ストレスに感じていることを全て書き出し、その対策を考え実行もしました。
実際に、カウンセリングの場面で効果をあげている方法ばかりです。
しかし、結果は…
悪化…
- 痒み、蕁麻疹が出る場所が広がった
- 何かを食べると、くしゃみや咳が出るようになった
- 舌がやけどをしたようにヒリヒリするようになった
こんな感じになってしまったのです。
自分のからだを実験台にしてみた
冷静に考えてみたら、食べることで体に変化が起こっています。
それなのに「ストレスでは?」と言うのはなんかおかしいと思いました。
しかし、検査では「アレルギー物質を特定できず」です。
それなら、「原因を自分で探してやろうじゃないか!」と考え、自分のからだを実験台にした、アレルギー物質を特定する日々が始まったのです。
とは言っても、栄養士さんのように食品に詳しいわけではありません。
そこで、『自分の知っている材料のものだけを食べてみる。』
まずは、そこから始めることにしました。
そのためにできることは、原材料の欄を確認することだけです。
すると、すぐに何を食べたらいいかわからなくなりました。
なぜなら、いつも食べていたコンビニやスーパーの弁当のに記載されている原材料のほとんどが、私の知らない材料ばかり。
カップラーメンなんて論外です。
結局、自分で何かをつくるしかない状況に追い込まれました。
自分でつくると言っても、料理のレパートリーは数品目しかありません。
そして、料理にたくさんの時間をかけられるほどの時間的余裕もありません。
そこで、まずは、刺身のコーナーへ。
そこでも、念のため原材料の確認すると、『酸化防止剤』と書かれています。
当時の私には『酸化防止剤』が何なのかわかりません。
これを食べることは「知っているものだけ食べる」というルールに反するものです。
しかし、そこでちょっと閃きました。
これを食べてアレルギーのような症状が出るかどうかを試してみよう。
症状が出たとしたら『酸化防止剤』が原因かもしれないと。
そして、家に帰り食べてみて、びっくりです。
くしゃみが出て鼻水も出て、軽く風邪でも引いたかのような状態になったのです。
次の日も、刺身コーナーへ行き『酸化防止剤』と書いていない刺身を探しました。
でも、見つからず、生の鯵を買って帰り、刺身にしてみました。
すると、昨日よりはちょっといい感じ。
でも、くしゃみと鼻水が全くでないわけではありません。
何が原因なのだろう…
そう考えながら、何気なく手に取った醤油の原材料に『醸造アルコール』と書いてあります。
これも『知らない材料のもの』です。
『酸化防止剤』が原因かもと思ったけど、もしかしたら『醸造アルコール』が原因?!
それならもう一度、試してみるしかありません。
パックの裏に『酸化防止剤』と書いてある刺身を購入。
何もつけずに食べてみました。
すると、くしゃみが出て鼻水も出て、軽く風邪でも引いたかのような症状が出ました。
やはり、『酸化防止剤』が原因のようです。
でもまだ、検証は終わっていません。
次の日は、
生の鯵を買い、原材料に「大豆・塩・小麦」しか書いていない醤油を購入。
まず、刺身にした鯵を、何もつけずに食べてみました。
とくに、これといった症状は出てきません。
続いて、「大豆・塩・小麦」が原材料の醤油をつけて食べてみました。
とくに、これといった症状は出てきません。
最後に、今まで使っていた、醸造アルコール入りの醤油をつけて食べてみました。
すると、くしゃみと鼻水が出だしたのです。
これで、半分くらい確信しました。
『酸化防止剤』と『醸造アルコール』が原因かもしれないと。
そこから、
『酸化防止剤』と『醸造アルコール』とは何なのか?を、調べまくりました。
むずかしいことを覚えておけないので、自分なりの簡単な解釈は、
酸化防止剤は、字のまま。
「食べ物の酸化を防止するために使われるもの。」
「ビタミンC、ビタミンDという表記をされることもある」
醸造アルコールは、
「味が変化しないために加えられるもの。」
どちらも、食べ物が腐ったり、色が変わったりしないように加えているもの。
美味しさや安全性のためにというのではなく、売る側の都合で入れられているもの。
それがわかっても、全てを自給自足で賄えるだけのものは持っていません。
「売っているもののお世話になるしかない」というのも事実です。
心の葛藤を乗り越えて今に至る
薬を飲めば、アレルギーはおさまります。
そんな話をすると、
「好きなものを食べて、薬を飲めばいいんじゃない?!」
こう言われることも多々あります。
でも、正直なところ「薬を飲み続けるなんて嫌!」。
その思いがあるので、食べるものを選ぶ生活をしています。
簡単に言ってしまえば、「無添加生活」を目指す生活です。
だからといって、外食を全くしないなんてつまらないので、アレルギーが出ることを覚悟して外食をすることもあります。
無添加という表示に騙されることもたくさんありました。
それでも、それでもできる限りの「無添加生活」を続けて十数年。
完全にアレルギーの症状が出なくなったわけではありません。
それでも、「疲れやすさ」や「だるさ」に振り回されることは無くなりました。
最近、以前の私と似たような症状が出ている人を見かけることが増えたように感じています。
「便利をとって、何かを失う」なんてことのないように。
少しずつですが私の経験から得た気づきを書き留めておこうと思っています。
この記事が、
もっと素敵な明日に向かう今日のために
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
他の記事も参考にしていただけたら嬉しいです(^^)
ご訪問ありがとうございました。
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