何もする気が起きないとか、何をしても元気が出ないなんてことがあると、メンタルの不調を疑ってしまいます。
でも、メンタルの不調ってどんなことだか説明できますか?
私の知人の中に、96歳まで小児科医で子どもの心の専門医という専門性をもって、子どもの健康と向き合っていた女医さんがいました。
残念ながら2017年にお亡くなりになってしまったのですが、親交が深く多くのことを学ばせていただいたその女医さんから教わったことの中に、
「ジュースばかり飲んでいる子はキレやすい」とか
「ちゃんと食べていない子、お菓子ばかり食べている子は落ち着きがない」ということがありました。
「キレやすいとか落ち着きがないと言う症状だけみれば、○○障害とかいった診断名をつけることはできる。
だけど、そんな診断名をつけて薬を出したところで、その子の不調の原因が取り除けるわけではない。
だから、本当に不調を改善するためには、その人の全部を見る力が必要なんだ」と。
この医師の教えを胸に、お届けする今回の内容は『不調を根本から改善する「元気が出ないときの対処法」』です。
その人を全部を見るための基礎知識
メンタルは4つの健康でつくられています。
① こころの健康
この健康はコミュニケーションで作られています。
周囲とのコミュニケーションの中でお互いに認め合うことや、自分とのコミュニケーションの中で、自分で自分を認めることがこころの健康を作っています。
② 社会的健康
この健康は社会的な役割によって作られています。
学校や会社、家庭の中であっても、その社会の一員であれば、そこに何かの役割が生まれます。
その役割をもっていることと、役割を実行することによって社会的健康を作っています。
③ 自分らしさの健康
この健康はアイデンティティーによって作られています。
自分と向き合い、自分はこれでいいんだと自己肯定することによって自分らしさの健康を作っています。
④ からだの健康
この健康は基本的生活習慣で作られています。
不調でないから健康ではなく、健やか(丈夫で元気)であるというのが健康です。
健やかになる食事、健やかになる睡眠、健やかになる運動によって からだの健康は作られています。
この4つの健康はお互いに影響し合いながら健やかを保っています。
メンタルが健康というのは、この4つの健康を「いい感じ」と思えて、健やかな状態にあることをいうのです。
からだは食べたものでできている
食べたものでからだはできているというのは、
食べ物がどういう流れでからだの一部になるかわからないとしても納得できると思います。
でも、「ジュースばかり飲んでいる子はキレやすい」とか
「ちゃんと食べていない子、お菓子ばかり食べている子は落ち着きがない」というのは納得できますか?
「からだ」という中には、脳や神経、内臓、筋肉、血液、からだの働きを調整するホルモンなどが含まれます。
だから、ちゃんと食べていないと、
脳や神経の働きが悪くなるとかこころのバランスを調整するホルモンが作られないといったことが起こってしまい、キレやすいとか落ち着きがないといった状態になってしまうということなのです。
何もする気が起きたいとか、何をしても元気が出ないというとき、これと同じことが起こっている可能性があるのです。
元気が出ないときの元気になるための対処法
① 元気になるものを食べる
こころもからだの一部です。だから、食べたものの影響を受けています。
だから、元気が出ないときは、元気になるものを食べましょう。
元気が出ないからとりあえず食べておこうなんてしていると、元気が出ない状態が続いてしまいます。
元気になる食べ物とは、からだをつくるもの。玉子や肉や魚といったタンパク質がおすすめです。
② ちゃんと寝る
ちゃんと寝るというのは、一日の生活リズムの中で作られます。
そして、ちゃんと寝るために大切なのは、朝なのです。
朝起きたところから、一日の生活リズムがスタートします。
だから、当然と言えば当然なのですが、
夜のために朝から何をすればいいかというと、
ちゃんと寝るためのホルモンをつくるための栄養をとり、太陽の光を浴び、ちょっと動くことです。
食事とか生活習慣のことを詳しく知りたい方は参考にしてみて下さい。

この記事が、
もっと素敵な明日に向かう今日のために
少しでもお役に立てたら嬉しいです。
ご訪問ありがとうございました。
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