マルチタスクが物忘れをひどくする – 今に集中する時間を増やせば思い出せることが増える

さっきまで覚えていたのに…

最近言葉が出てこなくなった…

そんなときに、最近物忘れがひどくって…

なんて言ってないですか?

以下のどれかに当てはまっていたら、

忘れたのではなく、情報を引き出せなくなっただけかもしれません。

  • いくつものことを同時にやろうとする
  • スマホを見る時間が増えた
  • せっかち
  • こだわりが強い

もし、上のどれかにあてはまっていて、

物忘れ対策をしたいのなら、

忘れないようにするよりも、今に集中することを意識してみましょう。

 

集中力が高まった場面でのことは思い出しやすくなります。

例えば、

  • 車にひかれそうになった
  • 喫茶店でお気に入りの服にコーヒーをこぼされた
  • すれ違いざまに見知らぬ人からバーカと言われた。
  • サプライズでお祝いしてもらった。

このような衝撃的な出来事は、その瞬間だけでなく、

そのことが起こる前後のことまで詳しく思い出せたりします。

 

これは、他のことを考える余裕なんてないぐらいその瞬間に集中したからです。

 

では、なぜそこまで集中したのでしょうか

それは、”自分にとって重要度の高いこと”だと感じたからです。

 

脳は、重要度の高いことに集中する。そして、そのことを覚えている。

でも、脳の仕組みを以下のように考えたことはありませんか?

1つのことに集中するときの集中力を100/1(つまり100%)としたら、2つのことを同時にするときの集中力は100/2(いつもの半分ぐらい)になる。

頭の中で同時進行する10個のことがあったとしたら、集中力は100/10(いつもの10%ぐらい)になる。

というように、何かを考えながら別のことをするときは、集中力を分配できる。

だから、少しクオリティーが落ちるかもしれないけど、同時進行しても大丈夫。

これが大きな間違い。

 

実際はというと、

脳はいちばん強い情報を1つ選んで、そこに集中するようになっている

なぜかというと、多くの情報を同時に処理しようとすると、

脳がオーバーヒート状態になってしまい、正常な機能ができなくなってしまうからです。

 

だから脳は、その機能を守るために、

2つのことを同時にやろうとしても、ひとつのことだけに集中しようとします

そして、2つのことの間を集中が行ったり来たりすることで、

2つのことを同時進行しようとするのです。

 

行ったり来たりしてでも、同時進行できるのならいいのでは?と思ってしまいますが、

脳の特性上の問題がひとつあります

 

それは、脳は「はい!」って瞬間的に集中を切り替えることができないことです。

言い換えると、脳には切り替え時間が必要だということです。

 

切り替え時間中に違うことをやろうとしても、

さっきまでやっていたことに意識が残ってしまいます。

 

さっきまでやっていたことに意識が残ってしまうということは、

集中が2つに向かっているということ。

これは、1つのことにしか集中できない脳からすれば、

正常に機能できなくなる危険な状態です。

 

だから、いちばん強い情報を1つ選んで、そこに集中をしようとします。

でも、切り替えるのには切り替え時間が必要で…

 

これを繰り返しているうちに、脳が集中を向けることを選択できなくなってしまう。

つまり、必要な情報に集中することができなくなってしまうということなのです。

 

スマホを使う時間が増えた人は特に危険。

休憩だと言って、スマホを見た後は、スマホに意識が残ってしまうのです。

 

同時進行することが増えるほど、集中を切り替えることが増えてしまいます。

 

脳が集中を向けることを選択できなくなっているのだとしたら、

それは、忘れたのではなく情報をひきだせなくなっているだけの可能性が高い。

 

だから、物忘れ対策をしたいのなら、

忘れないようにするよりも、今に集中することを意識してみのです。

 

 


頭で考えると集中できなくなる

今、目の前にあることに集中するのが、脳にとってはいちばんラクなはずです。

 

でも、頭は知識を使って、すぐに別のところに行きたがってしまいます。

別のところとは、過去や未来といった時間的に別なところや、別の場所。

実際にそこに行けるはずはないですから、想像をはじてめてしまうということです。

 

目の前のこととは違う想像をしてしまったということは、

目の前のことに集中できていないということになります。

 

脳にとってはいちばんラクなはずなのに、

頭を使うと、わざわざ難しいことをしようとしてしまうのです。

 

今に集中するのが得意なのは、こころとからだ

こころとからだは、理屈ではなく感じるということが得意です。

感じることができるのは、リアルに今だけ。

 

だから、こころとからだを使っているときは、自分の意識が今にいます。

意識が今にいると言うことは、今に集中できているということです。

 

こころとからだはつながっている。

こころの感度が落ちるとからだの感度も落ちてきます。

そして、からだの感度がおちてくるとこころの感度も落ちてきます。

 

どちらが先ということはなく、こころとからだは密接に関係しあっています

だから、こころが喜べばからだも喜ぶし、からだが喜べばこころも喜ぶのです。

 

では、こころとからだのために何をしてあげたらいいのでしょうか?

それは、今に意識を向けてあげることです。

  • 風を感じてみる
  • 道ばたに咲いている花に意識を向けてみる
  • 好きなことに没頭してみる

 

今ではないところに意識を向けるのが得意な頭を大切にすることも必要です。

でも、頭を大切にしすぎる生活を続けると、こころとからだの感度は確実に落ちていきます。

そして、今に集中することができなくなって、物忘れがひどくなったように感じてしまうのです

 

今に意識を向けて、こころとからだの感度を高めて、

たのしい毎日をすごしていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。 

 

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