「なんだか最近、ちょっとしたことでイライラするようになった」という方から相談を受けることが増えました。
イライラしやすくなった原因は様々ですが、皆さんが口をそろえて言うのが、
「ストレスが溜まっているんだと思う」ということ。
確かにストレスが溜まるとイライラしやすくなります。
でも、ストレス対策の専門家の視点で見ると、最近イライラしやすくなった人のイライラの原因はもっと違うところにあることが多いのです。
目を酷使している
脳は視覚情報の処理に脳のキャパシティーの90%を使っているそうです。
だから、目を酷使しているということは脳も酷使していることになります。
(詳しくは「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す神・時間術」を読んでみてください。)
在宅勤務になって、パソコンと向き合う時間が増えたのに
・ちょっとした空き時間についスマホでニュースを見てしまうとか、
・時間を持て余してしまいついスマホでYouTubeを見てしまうなど
目を酷使してしまい、脳が休んでいる時間が減ってしまっています。
脳がオーバーワークの状態になったことで、理性を保つ脳部位の機能が低下してしまってイライラしてしまうのです。
目をつぶるだけでも脳は休息モードに入るそうです。
目を使いすぎていると感じたら、是非試してみてください。
白黒思考
白黒思考とは、100点でなければ0点と一緒という完璧を目指すような思考です。
この思考になっているときは、足りないところに目が行くようになって、重箱の隅をつつくような細かいことでイライラするようになってしまうのです。
ないことを目指すのは、何か変化が起こってはいけない、変化を起こすようなことをしてはいけないと、現状に踏みとどまり耐えるような頑張りです。
行動する人と行動できない人の違い―口癖は思考の癖をつくる―
ないことを数えるのではなく、あることを数えるようにしてみると、イライラが減っていきます。
ないことを数えだしたら、あることも数えるようにしてみましょう。
五感を使えていない
五感とは、視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚のことです。
視覚や聴覚は、スマホを持っていれば使うことができます。
でも、味覚、臭覚、触覚というからだで感じる感覚は実体験することでしか使うことができません。
ぬくもりを感じる、あつくるしい、キリッとした雰囲気、すがすがしい、沈んだ重い空気…
こういった、その場にいるだけで感じることができていたことがあります。
この感じることで得られる情報は、見たり聞いたりしただけではわからない情報を補ってくれています。
でも、それを感じる機会が減ると、見えることと聞こえることだけで全てを判断するしかなくなります。
その結果、わからない情報を補うことができず、イライラするようになってしまうのです。
からだで感じる感覚に意識を向けてみるだけで、イライラは薄らいでいくことがあります。
ちなみに、これを理論立ててやっているのが瞑想です。
からだが硬い
以前、整体師さんの集まりで講師をさせていただいたとき、
「股関節が硬くなると頑固になるんですよ」と
何人もの整体師さんが話していたのを覚えています。
からだが硬くなると、からだの血流が悪くなるから不調が作られてしまうそうなのです。
首回りが硬くなると脳への血流が悪くなってしまいます。
脳への血流が悪くなると、
・ケアレスミスが増える
・集中力が低下する
・前向きになれなくなる
・幸福を感じにくくなる
などの状態に陥りやすくなってしまいます。
その結果、イライラしやすくなるのです。
下を向くことが増えると、首回りがコリやすくなります。
スマホやパソコンを使った後は、上を向いて首のコリをほぐすようにしてみましょう。
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