自己中心的な人との対話術:平和な解決策と心の守り方

職場や家族など、どうしても関わらざるを得ない相手が自己中心的な場合もあるでしょう。

自己中心的な人は、周囲の人にストレスを感じさせたり、気分を悪くさせることが少なくありません。だから、周りの人から敬遠されてしまいます。

 

それでも、自己中心的な人は、自分の視点からしか物事を見ていません。

自分の態度を改めるという方向に意識が向かず、

周囲の態度をダメ出ししてみたり、責任転嫁するといった行動が増えてしまいます。

 

そんな自己中心的な人と関わることになったとき、どのようなことに気を付けておけばいいのでしょうか?

この記事では、自己中心的な人とどのように接すれば良いのか、コツや注意点をご紹介します。

 

自己中心的な人の特徴

  • 他人の意見を尊重しない:自分の意見や感情を優先し、他人の意見を無視する
  • 共感力が欠ける:他人の感情や状況を理解しようとせず、自分の立場だけで物事を考える
  • 自己主張が強い:自分の意見を強く主張し、他人の意見を受け入れない
  • 自己評価が過大:自分の能力や価値を過大評価し、他人を軽視する傾向がある
  • 注目を集めたがる:常に自分が中心でいたいと考え、注目を集めるために行動する
  • 他人の時間を尊重しない:自分の都合だけでスケジュールを決める
  • 他人を利用する:自分の利益のために他人を利用し、相手の感情や状況を考慮しない
  • 責任転嫁する:自分の過ちを認めず、自己正当化や他人を非難することで責任を逃れる

このような特徴がありますが、

いちばんのコアにある特徴は

「自分を無条件で善(正義)と信じる」です。

 

そのため、

  • 自分に反対する、拒絶する相手
  • 自分の考えと違う相手

このような相手のことを悪とみなし、悪を罰するために攻撃的になります。

 

さらに、

「相手を下げることで自分を上げる」

これで自分のステータスを守ろうとする傾向が強く現れます。

 

これが相手をダメ出しすることにつながっていることが多いのです。

 

心の中の「自己中心性」

私たちはみんな心の中に「自己中心性」を持っています。

その出し方、扱い方は、人それぞれですが…

 

自己中心性とは、自分自身を物事の中心として捉え、自分の視点や価値観が普遍的であると考える傾向のことです。

つまり、他人の気持ちや状況を客観的に理解することが難しく、自分の都合や考え方を優先してしまうことです。

 

ピアジェの認知発達段階説によると、自己中心性は前操作期(おおよそ2歳~7歳)に見られます。

この段階では、子どもは自分の立場から見た関係は理解できますが、他者の視点を理解することが難しいのです。

それが、成長とともに、他者の視点を理解できるようになり、自己中心性から脱却します。

これを「脱中心化」と呼びます。

自己中心性は、子どもの発達過程の一部であり、成長とともに自然に克服されるものです。

大人になっても自己中心的な態度が見られる場合は、他者の視点を理解する努力が必要です。

心理学の世界ではこのように言われています。

 

だからといって、自己中心的な人の考えや行動を変えることはできません。

 

もしも、こちらの視点で相手の自己中心的な部分を変えようとすれば

平行線のまま終わりの見えない

「ダメの出し合い、罰し合い」にしかなりません。

 

自己中心的な人と関わるコツ

自己中心的な人と、できれば関わり合いを持ちたくない。

そう思っていても、関わりを持たざるを得ない。

 

そんな場面もあったりします。

 

だからもし、自己中心的な人に出会ったときは、

「その人の考えや行動を変えようとは思わないこと。」

 

それでも、自分の中にある「自己中心性」が、

「ダメの出し合い、罰し合い」をしようとしたら

 

「負けるが勝ち」という言葉もあります。

 

傷つけあう前に、自分の身を守るため

ぶつかり合いの土俵から降りてしまうのがいいかもしれません。

 

ちなみに、私の体験談をちょっとご紹介

「最近の若者は…」と、

簡単に仕事を辞める若者のことをダメ出ししている社長さんの話を聞く機会がありました。

 

「仕事を覚えるにはブラックな環境が必要だ」

「最近の若者はガマンが足りない」

「ホワイトな環境でも不満を言うし」

 

「私が勤めだした頃は…」

こんな話の堂々巡り。

 

そして、ほぼ独演会状態。

誰かをダメ出ししている話を聞くのは気分のいいものではありません。

 

そこで私のとった行動は、

 

「もうこの話やめませんか!(相手の考えを変える言葉)」と言いたかったのですが

「この話あまりいい気分がしないです。ごめんなさい(土俵から降りる)」

そう言って、聞かない宣言をし、難を逃れることに成功しました。

このように、相手の気分を聞く機会が増えていけば、

自己中心的な人であっても他者の視点を理解できるようになっていくかもしれません。

 

このやり方は「薫化」という変化を促す方法です。

 

変化が見て取れるようになるまでにはちょっと時間が必要ではありますが、

何もしないよりは変化が起こる可能性は高くなります。

 

職場や家族など、どうしても関わらざるを得ない相手がいるとき、

もしものときに試してみてください。

 

一人で抱え込まずに、身近な誰かの助けを借りるのも効果的な方法です。

もし、身近に相談できる人がいない、相談したけどあまり…というようなときには、何かお手伝いできることがあるかもしれません。私にメッセージを送ってください。

 

この記事が、

もっと素敵な明日に向かう今日のために

少しでもお役に立てたら嬉しいです。

ご訪問ありがとうございました。

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