
突然ですが、こんなふうに感じたことはありませんか?
「なんでわかってくれないの?」
「私ならこうするのに…」
「なんであなたは私と違うの?」
家族に対して。 職場の同僚に対して。 あるいは、大切な誰かに対して。
私たちはみんな違う。 考え方も、感じ方も。
頭ではわかっているのに、 つい相手に「自分と同じ」を求めてしまう。
そんなときに思い出してほしい 3つのヒントをお届けします。
なぜ人は「押し付けてしまう」のか?
こんなことを見たことはありませんか?
- 親が子どもに親の考えや行動規範を押し付ける。
- 自分の中の常識を社会の常識として相手に押し付ける。
- 「待てない」「我慢できない」「言うけど、聞かない」
度が過ぎれば、ハラスメントや虐待になるようなことだとしても、
それをしてしまう理由はシンプルです。
「その方法が一番うまくいくと思っているから」
裏を返せば、「ほかの方法を知らない」のです。
じゃあ、ほかの方法を学べばいいじゃん!
そう簡単にはいきません。
私たちには、社会で暮らす中で抱える3つの不安があるからです。
私たちを縛る3つの不安
- 無知の不安 ― 知らない自分が怖い
- 無能の不安 ― できない自分が怖い
- 邪魔になる不安 ― 役に立たない自分が怖い
この不安が、『正しさと完璧』を求める行動へと駆り立てます。
わからないことを探求するより、
今ある正しさに固執してしまうのです。
でも、大丈夫。 ちょっとした工夫で、関係は変えられます。
相手の立場になって考える
『相手の立場になって感じ考えようとする姿勢』を
カウンセリングマインドと言います。
ただし、このマインドを発揮するためには
自分の心の動きに気付けることが必要です。
相手のことを見ていると
「私だったらこうするのに」
「私だったらこう感じるのに」
こうやって、「私だったら」が出てきてしまい、
「なんで、あなたは私と違うの?!」
こんな気持ちになることで
相手の立場になって考えることを妨げてしまうからです。
自分の考えを持つことは自然なこと。
悪いことではありません。
しかし、相手との関係を少し変えたいと思ったときは、
ちょっとだけ、自分から歩み寄る姿勢を持ってみましょう。
関係を変える3つのヒント
1.「でも」を封印する
「でも」は、相手の言葉を否定するサイン。
否定する気持ちはなくても、 相手は否定されたように感じてしまいます。
代わりに使ってみましょう: 「そうなんだね」「なるほど」「だからこそ」
たったこれだけでも、会話の空気が変わります。
2.手本になる
「ほかの方法がわからない」ときは、手本が必要です。
「なんで私の思うようにできないの?!」
そう感じたときこそ、 手本になって見せてあげる絶好のチャンス。
もし自分と同じレベルを望むなら、 できるようになるまで、一緒にやってあげましょう。
3.言葉で伝える
手本を見せられないことは、 「言葉」にして伝える
例えば、我慢できない子に
「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」といくら言っても、
「我慢」がどうすることかわからなければ、できません。
「我慢」とは、
「今すぐ欲しくても、5分待つこと」
「イライラしたら、まず深呼吸すること」
こうやって、具体的に伝えてあげましょう。
完璧じゃなくていい。一歩でいい。
「そんなことまでしないといけないの?」と思うかもしれません。
でも、一歩踏み出せば、きっと世界が変わります。
完璧を目指さなくていい。
今できることから始めてみましょう。
まとめ
- 不安を抱えているのは自分だけじゃない
- 「でも」を封印し、手本を見せ、言葉で伝える
- 完璧じゃなくていい。一歩でいい
あなたの周りの誰かとの関係が、 少しでも楽になりますように。

あなたは、どんな一歩を踏み出しますか?
まずは、できることから1つずつ。
そんな一歩を踏み出すヒントになればうれしいです。
ご訪問ありがとうございました。
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